6月8日、原発被災地の葛尾村へ給餌レスキューへ行ってきました。
 同行者は、東京の美穂ちゃん。ペットシッターをしています。
 以前にNDGにもボランティアに来ていたことがあり、給餌には4月から参加してくれて、短い期間に浪江・双葉町へも3度も行っている頼もしい仲間です。
 
 
 今回のミッションは、給餌拒否になった、とあるポイントに食べに来ている猫さんの保護。家主さんに頼んで、猫を保護するまで待ってもらっています。
 暗視カメラでチェックしたら、ここで食べているのは、キジトラと三毛猫の2匹。
キジトラは先週保護できてTOKUさん宅へ行きました。
 
もう一匹が保護できたら、このポイントを終わりにできます。
 
 ここにはタヌキさん夫婦、ハクビシンさん、キツネさんも来ていましたが、もともとは山のものだけで生きてきたのですから、山に戻ってもらいます。
 
 
ということで、捕獲器をセット。
 
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▲コイツがターゲットの三毛猫。倉庫の入り口で待っていたので、すぐに捕獲できると思ったのですが…。
 
  先週、設置したカメラをチェック。なんと、別なキジトラ猫が! 
 
 
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▲キツネさん
 
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▲たぬぽん。夫婦で来ていました。
 
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▲捕獲器は2台セット。30分ほどして一度戻ってみてみると、見事に中の餌だけ食べられていました。入口はあいたまま。どうやって食べるのでしょうか。めげずにもう一度セット。
 
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▲家老川のYさん宅。猫が少なくとも4匹います。この日は三毛と茶トラの2匹
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▲Yさん宅でいつも真っ先に出てきてくれる茶トラさん。人懐こくて見送りもしてくれます。
 
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▲一人で留守宅を守っている、トラちゃん。
 
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▲犬4匹が残っている家。若犬3匹はいつもつるんで遊んでいます
 
 名前は公表しませんが、どこぞの大手有名動物保護団体では、多数の犬を保護しているのをウリにしていますが、犬たちはケージに入れたまま(しかもケージ3段重ね!)で、食事は1日1回、お腹が減って敷いてある新聞紙(ペットシーツではない)を食べて下痢している犬もいるそう。 
 また、散歩もちょろっとするかどうかという環境だそうで(ボランティアに行ったことのある人から直接聞きました)、そんなところに保護されるくらいなら、こうして慣れた環境で自然いっぱいの中、仲間とのびのび暮らせるほうが幸せですよね。
 
 茶色の犬はここの家のコではなく、震災後にどこからか来て居ついてしまったとか。でも一番大きな顔をしていて、白い犬が私たちと仲良くすると威嚇しています。人間がないければ仲がいいのですが。別行動の老犬はこの日、姿を見せませんでした。ちょっと心配。
 
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篠木牧場。たいてい鯖シロのコが出て来てくれるのに、この日は誰も来なくて心配です。フードはカラっぽでした。
 
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▲役場近くの公衆トイレで駐車中、「にゃあーん」と鳴きながら近づいてきたコ。役場の警備隊でご飯をもらっているコかな?
 
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▲ラブちゃん。ここのお宅のご主人、Mさんは毎日帰宅してラブちゃんを散歩させてくれています。こんな飼い主さんばっかりだったらいいのですが。原発事故さえなければ、息子さん夫婦が千葉まで避難することもなかったし、かわいい盛りの孫と離れ離れになることもなかったのに。
 
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村中に溢れる黒いフレコンバック。村では除染作業者が連日1000名以上も入っています。
 
この日、三毛猫は捕獲できず。難航しそうです。