3月23日、千葉・稲毛に住む動物愛護ボランティア・TOKUさんの車に同乗し、福島の自宅に送り届けてもらうついでに、浪江町へ給餌に行きました。
 
原発被災地の浪江町は、現在「帰還困難区域」、「居住制限区域」、「避難指示解除準備区域」の3つに区域分けされています。
 
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▲ピンク色が「帰還困難区域」。第一原発から北西方向に位置する浪江町の大半は「帰還困難区域」です。西側の津島地区は20㎞圏外ですが、放射能プルームの通り道だったため放射線量が高く、2013年4月の区域再編によりそれまでの警戒区域同様に立ち入りできなくなりました
 
 今回、私たちが行ったのは、「居住制限地区」と海側の「避難指示解除準備区域」ですが、そこまでの経路であるR114、R288、R6の「帰還困難区域」も通ることができます。
 
まずは、いわき市四ツ倉にある被災動物シェルター「LYSTA」さんへ。
 
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(左)新たにコンテナハウスが導入され、猫部屋が拡充していました。スペースはできたので、お世話してくれるボランティアが増えれば新しく保護猫の受け入れも可能です。よろしくお願いします。
(右)昨年夏、「にゃんだーガード」から来た「しろう」。当初は人間嫌いだったのに、すっかり明るい性格になりました。
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同じく「にゃんだーガード」から来たクウ(左)と、ミッキー(右奥)。右前のコは、名前失念。クウは多頭崩壊現場からレスキューされ、ビビりで散歩もできなかったのに、LYSTAさんに来てから散歩もできるようになり、表情も豊かになりました。
 
 LYSTAさんには「にゃんだーガード」でボランティアをしていたメンバーも定期的に通ってくれています。私も落ち着いたらシェルターボランティアに行こうと思います。
 
 「LYSTA」のスズキリエさん、まだ若い女性なのに、震災後に仕事を辞め、自宅をシェルターにして被災地の犬猫を保護してくれています。レスキューにも積極的です。定期的に会計報告もしているし、来てくれたボランティアの名前も「マンパワーでの協力」と、ちゃんと出してくれていて、誠意を感じます。
 
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▲海に面した請戸地区の慰霊碑。津波の跡がまだ鮮明に残っています。
 
 
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▲海に面したエリアは「避難指示解除準備区域」です。放射線量も0.072μシーベルト/時と低いです。
 
請戸で津波被災跡をしっかりと目に焼き付けてから、給餌開始です。
今回の給餌は、ほとんど「居住制限区域」です。
 
最初に埼玉在住の動物愛護活動家・「ダンシングみやさん」情報に基づき、猫の来ている場所に捕獲器をセットします。
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▲2ケ所に設置しましたが、残念ながらどちらも空振り。時間が短かかったので仕方ないですが…。
 
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▲トラロープ、青い布、トウガラシ入りの白い袋は、くにさん制作のカラス&イノシシ除けです。
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▲浪江町・居住制限地区の除染作業。
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▲除染作業で出る汚染土を入れた黒い袋が累々と並びます。
 
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▲浜通りの浪江町内では梅が真っ盛りだったのに…
 
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▲同じ浪江町でも山間の津島地区から川俣町山木屋付近ではまだ雪がこんなに残っていました
 
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▲全住民が避難している川俣町山木屋地区。道路沿いにJCN(ジャパンキャットネットワーク)さんの給餌BOXがありますが、タヌキなどに食べられてしまうのか、2つ見つけたうち、どちらも空っぽでした。この子はBOX近くで狩りをしていたけれど失敗。お腹を空かせていたのでウエットフードをあげて、ドライフードも補充しておきました。二本松から山木屋地区中心部へ抜ける県道62号線沿いにあるので、飯舘村などへ給餌でこの道を通る方、気にしてあげてください。
 
 今回の給餌では、約120kg(2.5kg×50袋)のフードを使いました。足りなくなりそうだったので、浪江町内の拠点倉庫から10袋ほど補充。いつも倉庫管理してくれる影丸さん、ありがとうございます。
 
 次回の影丸さんによる倉庫補充は3月29日(土)の予定です。余裕のある方はフード支援をぜひよろしくお願いします。
 少し前に私のブログでも紹介しましたが、改めて。期日が過ぎても大丈夫なので、よろしくです。
 
 
受取人:廣瀬恭輔
電話番号:090-1457-4888

佐川急便所沢店止め 埼玉県入間郡三芳町大字上富字中西1165-1 
          電話 049-274-5510
又は
ヤマト運輸東所沢センター止め 埼玉県所沢市大字松郷160-1

 
 
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