イメージ 1
 
 
 
 私もボランティアをしている、動物保護団体「にゃんだーガード」の写真展が、福島市の「こらっせふくしま」で本日18日から24日まで開催されます。
 
 お手伝いに行けなくて本当に申し訳ないので、せめてもと思ってPRさせていただきます。警戒区域の写真のうち何点かは私のものが使われているはずですので、
ぜひ見てくださいね。
イメージ 2
 ▲2011年5月。富岡町。SORAさん夫妻がTwitterで情報を知り、私が知っている林道を案内して住所を頼りに行ったところ、本当に犬が家の前で待っていてびっくり! まるで「迎えに来てくれるのをまってたワン」という感じでお座りしていたジロさん。「他の人には警戒して近づかないかも」との話だったのですが、おとなしく捕まってくれました。飼い主さんは未だに飼える状況ではないので、ジロさんは「にゃんだーガード」で暮らしていますが、ボランティアやスタッフみんなの人気者です。人間は大好き、犬は大嫌い。
 
イメージ 3
2011年12月、ペットレスキューの公益立ち入りで富岡町へ。夜の森の桜並木で猫の捕獲器をセットする「みやさん」。猫の捕獲に関しては神業的な腕を持っています。自宅をプチシェルターにして多くの猫を保護しているだけでなく、今でも継続的に給餌・レスキューしてくれています。
イメージ 4
▲上の写真と同じ場所。富岡町・夜の森の桜並木。2012年4月22日。福島県を代表する桜の名所で例年なら多くの花見客でにぎわった場所なのに。満開の桜を見に来るのは一時帰宅か公益立ち入りで来ている防護服の人たちだけ。
イメージ 5
▲2011年11月、浪江町。一時帰宅の飼い主さんに同行したときに置いていった犬用フードの缶詰。放浪犬の姿を見たのだが、時間がなくてドライフードの袋と缶詰の蓋だけ開けて置いてきたが、1ヶ月後に行ったらこんな状態になっていた。どんなにひもじかったことか…。
イメージ 6
▲富岡町。内蔵を食われた仲間の牛を心配してなのか、寄ってくる牛。
 
このほかにもたくさん、撮ってますが、このへんで。警戒区域や計画的避難区域の悲惨な写真も多々あります。そうした写真をあえて載せないという向きもありますが、私は現実を見てもらうべきと思っています。シェルターで保護されて平和な犬猫の画像だけでは、福島の事実は伝わらないと思うのです。
 
 
 
 「にゃんだーガード」は第一原発から50kmの福島県三春町にシェルターを構える民間の動物保護団体です。
 もともとは名古屋で個人的に猫の保護活動をしていた本多氏が、震災後に福島の犬猫を救うために単身やってきて、私財を投じてシェルターを造り、福島県民にまでなり被災動物のために尽力してくれています。
 
 多くの動物保護団体が福島から撤退する中、逆にシェルターを拡張して、名古屋の仕事(自動車部品会社経営)を投げうち、残りの人生を掛けて福島の地で続けてくれています。県外から避難する県民も少なくないというのに、わざわざ県民になってくれるなんて、本当にありがたいことです。シェルターに来てくれるボランティアさんも多くは県外からの人で、こちらもありがたい限り。
 
 また、個人の方で、神戸か郡山へ、飯舘村の犬猫を助けるために移住してくれた方もいます。この方とはまだ面識はないのですが、仲間の多くは繋がっているので、いずれ紹介します。
 
 
 今回、福島市で写真展を開催できるようになったのは、郡山市内をはじめとする福島県内のボランティアさんの尽力ですが(私を除く)、福島市周辺のボランティアさんはなぜかごく少ないので、これをきっかけに、もっと知ってもらえるとうれしいですね。
 
 私もそうですが、震災前は動物愛護活動とは無縁でした。多くのボランティアさんも同様です。「動物愛護なんて、一度踏み入れたら大変」などと思っている人もいるでしょうが(私もそうでした)、自分にできること(ブログなどでPR、犬の散歩、シェルターの掃除そのほか)をやればいいのです。
 まずは福島市の写真展、ぜひぜひ行ってみてください!