喫煙と食肉 | 粗土ログ

喫煙と食肉

喫煙をやめて30年ほど経った今でも内視鏡で診てもらうと気管が黒くなっていると言われるくらい、僕は20歳代の頃までかなり煙草を吸っていた。

親も周囲の大人も喫煙者だったので、僕はそれが当然だと思っていつしか自然と煙草を吸うようになっていた。

それがある日、喫煙が普通と呼ぶべきではない行為だと自分の意識が変わってから煙草の味も匂いも嫌いになった。



食肉をやめたのも喫煙をやめた時期の少し後で、20歳代の頃までは鶏豚牛などの肉をたくさん食べてきた。

親も周囲の大人も食肉者だったので、僕はそれが当然だと思っていつしか自然と肉を食べるようになっていた。

それがある日、食肉が普通と呼ぶべきではない行為だと自分の意識が変わってから肉の味も匂いも嫌いになった。



これら喫煙と食肉についての、僕の中での習慣が似ているなと最近思うようになった。

両方とも味と匂いが強烈で、嗜んでいた頃は美味であり惹きつけられる匂いであったもの。

それが共に、やめた途端に嫌悪対象となり身体自体も受け付けないようになった。



嗜好品とは、元々そういった性質のものかもしれない。

しかし、本来は必要のないそれら嗜好品への依存から抜け出ることに成功すれば何とも清々しい気持ちになれる。

そればかりではなく、以前にも増して身体も健康になった。



これを周囲にも訴えたいのだけれど、意識を変えてもらうのはなかなか難しいものだ。

驚くほど値段が上がり、喫煙できる場所も限られてきたのに禁煙できない人は大勢いる。

食肉も同じで、畜産による環境破壊が問題視されたり、健康診断で指摘されたりしても、やめることを検討することさえされないものだ。



(sodo)






    
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