俺はカピパラパパだ。
俺は双極性障害1型で喜怒哀楽が激しくて困る。
ダビンチコードが出版された当時、レオナルドダヴィンチの最後の晩餐に描かれたイエスの左隣の人物は、実はマグダラのマリアでイエスの妻であるという説が出され、世界中で物議を醸した。
確かにそうだと思う。
ヨハネと言われているが、大変な美人だ。
聖書でも、マグダラのマリアは悔悛したのちはイエスに従い、イエスの世話をし、弟子はみんな逃げたが、イエスの十字架の刑を見、埋葬に立ち会い、イエスの復活後、最初に会って弟子たちに伝えた人物である。
こんな重要な女性が、妻以外の誰であろうか。
絵画に描かれるマグダラのマリアは、とても豊満で、美しい。
このような女性がよく俺の通勤電車の4人掛けの斜め前に座る。
座ってくれる率は3割くらいだ。
年のころは24歳か25歳で、色が白くロングのしなやかな髪に軽くウエーブがかかり、まるで絵画で観るマグダラのマリアにそっくりだ。
おっぱいも、小玉のメロンが二つ並んだくらいの均整の取れた巨乳である。
いつも通路側に座る俺の膝を蹴っ飛ばして奥の窓側に乗り込む。
俺に謝るわけではなく、子どもっぽい声で「あっ」という。
とても可愛らしい。
俺のマグダラのマリアは座ったらすぐスマホを検索する。
面白そうな記事に出会ったら、目が2倍くらい大きく見開かれる。
とても素敵だ。
それから、くすくすと笑いだす。
笑顔がほんとに可愛い。
俺のマグダラのマリアは5分くらいスマホを見て、あとはポカンと口を大きく開けて爆睡する。
窓から朝の陽光が口を開けて爆睡するマグダラのマリアに指す。
まったく絵になる姿だ。
フェールメールが生きていて、彼に描かせれば、たちまちその絵は世界遺産になるだろう。
マグダラのマリアは俺と同じ駅で降りる。
人ごみをかき分けて、一目散にエスカレータを駆け上っていく。
オケツが程よく丸く、プリプリしている。
俺は朝からマグダラのマリアから力をもらい、仕事にいく。
ところが、こんな俺の前の座席に50代と思われるおばはん2人が座ることが増えた。
おばはんたちは百姓のように剛い手を持っている。
頭頂部の髪の毛も薄くなっている。
おばはんのくせに、厚化粧をし、それがひび割れている。
俺は心の声で、来るな!と叫ぶが、おばはんどもは俺が好きなのか?
ど真ん前に陣取る。
俺のマグダラのマリアが座れない。
おばはんら、いつか鉄拳制裁をお見舞いしてやろうか?
罪深きおばはんたちだ。
悔悛しやがれ。
