カピパラパパ双極性障害です。

 

昨日、俺と次女が今年のGWにお遍路に行く計画を立てたが、頓挫した話をした。(リブログ)

俺が嫁の実家で揉めて、家出したので中止になった。

 

なぜ家出する羽目になったのか?実にしょうもない話だ。

俺がウンチク魔であり、嫁の実家の血族がウンチクなんてしゃらくせえと思う人たちなので、居場所がなくなったからである。

 

俺の嫁の実家は滋賀県の東近江の百姓である。

GWの初日に血族全員が集まる機会があった。

 

地元のテレビ局がワイドショーで「ガオさん」という秋田のナマハゲに似た風習を放送していた。

みんながこれ知ってる!と言っていたが、その由来については知らないようだった。

 

俺は、歴史についてはまんべんなくいろいろな知識があるので、知識を披露することにした。

あとから思えばこれがいけなかった。

 

戦国時代、この一帯は戦国大名六角氏の領地であった。

隣の蒲生郡は戦国大名の蒲生氏郷の本拠地であった。

蒲生氏はよく六角領に攻め込んだ。

蒲生氏が攻め込むと田畑を荒らされ、娘は持って行かれるので領民は非常に恐れた。

それがのちの世になって、子どもたちが悪さしたときに「蒲生さん来るぞ」「がもさんが来るぞ」「ガオさんが来るぞ」になり、今の風習に至った。

これを俺が説明したとき、俺の娘たち以外は全員聞いていなかった。

 

まったく、百姓は知的好奇心というか教養がないな。と俺は思った。

俺の話よりか、義理の妹の旦那、この男はたたき上げで地元の警察署長になった男だが、この男のしょうもない警察の話ばかり聞いている。

 

ほぼ、歴史が始まって以来、民百姓というのは、お奉行様とか、坊主の話ばかり聞くものだ。

御多分に漏れず、現代でも、民百姓は警察署長を崇め、警察署長の話をありがたがって聞いている。

 

俺は、話題を変えて、この近くに標野(しめの)というところがあり、万葉集に詠まれた「あかねさす紫野行き標野行き野守はみずや君が袖振る」という有名な歌を解説しようとした。

 

やはり聞いているのは娘たちだけだった。

考えてみれば娘たちは、俺と同じような趣味になるようずっと俺が教育してきたのだ。

それにしても、この嫁の血族ときたら。

 

気づいたら俺は娘たちに「お父さんは旅に出る。探さないでくれ。」と置手紙を書いてプチ家出していた。

次女には迷惑をかけた。

すまん。