カピパラパパです。
俺はクラシック音楽をよく聴く。
好きなのはマーラー、ブラームスだ。
ベートーベンは嫌いだ。
なんかこう、どれもいかにも男っぽい男が書いた曲だ。
みんなよく知ってる、運命も、田園も、月光も、エリーゼのためにも骨太の男が書いた曲だ。
その中でも、とりわけ交響曲第九番は、行進曲ぽいし、勇ましく、男っぽい。
俺は嫌だ。
俺はブラームス、マーラーといっているが、曲単品では、モーリスラベルの「亡き王女のためのパバーヌ」とか、
フォーレの「レクイエム」「ペレアスとメリザンド」が好きな乙女な男である。
にもかかわらず、突如的に第九に入団したのは、夏に団員を募集している合唱団を見かけたからである。
ひとつには、次女が1万人の第九に参加しているので、姑息にも次女と共通の話題を持とうと思ってほかの市民合唱団に入った。
1万人の第九は締め切りが過ぎていたし、そもそも抽選でめったに当たらない。
だから別の団に入った。
もう一つ、若い頃第九を歌う合唱団で嫁と知り合った。
すごく懐かしかったのである。
でもやっぱり、いやなものは嫌だ。
俺はベトベンが嫌だ。
今日の練習はきつかった。
メンタルの調子が悪く、1か月休んで、滑舌が悪いうえに、気がついたらもう11月になる。
本番まで、1か月ちょっとだ。
練習は1語歌ったら、すぐ止められるようになっていた。
ストレスがたまりまくる。
続けて歌わせてほしい。
おまけに、俺はバスだけど隣がテノール軍団で絶叫系のやつらが多かったので、俺は抵抗してもつられてしまった。
それと俺の隣のジジイ(俺もジジイだが)が妙なビブラートを効かせて歌うものだから、耳障りで癇癪を起しかけた。
みんなドイツ語の発音もまちまちで、現代ドイツ語でという指示にもかかわらず、古典的な発音で歌うやつが多い。
誰か何とかしてくれ。