カピバラパパです。

訪問くださりありがとうございます。

私は双極性障害1型です。

私は62歳と半年になります。

からだが動く間は働きたいです。

 

つい今朝まで、自分のことを自虐的に爺と呼んでいましたがやめます。

これからはカピバラパパと名乗ります。

笑いたければ、笑えばいいよ。

 

私は実年齢より、20歳若いと勘違いされます。

髪の毛もフッサフサでサラサラです。

実は若い女性からもチラ見されます。

そのチラ見された視線をたちどころに体内のセンサーが検出する仕組みも兼ね備えています。

女性たちの視線は私のエネルギーになります。

 

電車に毎朝乗っていると、顔なじみの女性が4人ほどできます。

すごい美人です。

目で挨拶をかわす程度の間柄にはなります。

私が電車内に傘を忘れたときには、どかどかと走ってきて私の背中をパシッと叩き、満面の笑みで傘を手渡してくれます。

そんなちょっとした出来事がカピバラパパには嬉しい。

 

本物の真正度120%の爺にこんなまねができますか?

無理でしょう。

40代の人でも、オヤジ化が激しいのがいます。

私は違う。

私は体が動くまで突っ走る。

 

さて本題です。

私は60歳まで大手企業(その業界では世界1)で定年退職まで働いていました。

もともとは、自由な気風のフィールドエンジニアや研究開発部門でしたが、50歳手前に双極性障害1型で入院、休職し、その後は製造部に回されました。これは面白くなかったですね。まるで軍隊でした。

社内的には元の職場に戻れませんでした。

私の後輩でも、その歳では子会社に転出したり、設計をサポートする仕事に回っていました。

 

そこで、60歳定年で契約社員になり、年収が半分になるのを機に、設計、開発職を探して転職しました。

 

元の会社の先輩2人が経営に参画している中小企業の設計、開発部門に在職中、退職する半年前から採用されました。

先輩二人がいるというだけで、よく考えずに飛び込んだのです。

 

そこは最高に面白かったです。

工場のおじさんたちと工場内で秘かにエロ動画を観たり、よく飲みに行きました。

社長にも信頼され、設計した機械のプレゼンのため客先に一緒に行ったり、円筒にサインカーブ状のカム溝を5軸加工機で加工したいけれど、その会社ではソリッドワークスを使っていても、誰も描く技を持っていないから、私に描いて、若い者たちに教えてくれと頼まれたり、とにかく頼りにされたのです。

社長に気に入られているのをよく感じたのは、やたらと無駄話のために寄ってきたり、忘年会や花見の幹事を任された時などです。

 

ただ、給料は最初の会社のやはり半分で、通勤時間が片道2時間半、おまけに会社の経営状況は悪かったです。

私の働いていた部門が稼ぎ頭でした。

1日5時間の通勤時間が一番こたえたかな。

 

そこを自己都合で退職しようとしたところ、社長の恩情で会社都合で退職ということにしてくれました。

 

小さい会社でも、正社員であることは、ワクワク感や、やる気、自己重要性、安心感がありました。

 

大手の企業で研究開発をやっているときは、ずっとずっと大きな仕事をしていました。

40代の頃です。

最終製品が400億になるワークをX,Y,Z方向に猛スピードで搬送するロボットを開発していました。

Z軸すなわち昇降方向は10mありました。

ここで昇降させるタイミングベルトが切れたら、エレベータの落下防止装置のように落下を止められるようにせよというのが、客先の受注条件でした。

無茶な話です。落下防止を取り付けるスペースがないし、そもそも心配しすぎ、タイミングベルトなんか切れない。

 

受注額が莫大でしたが、技術的課題が大きかった。

逆に私はワクワクして取り組みました。

エレベータの機構なら、遠心ガバナーを使って、ガバナーが開いたら、次の機構に作動してかごを停止させるという大層なことをやります。屋上にガバナー室という巨大な部屋を作ります。落下を検出するのにある程度落下距離が必要です。

 

私はタイミングベルトのテンションが弱くなったら、トグル機構が作用して、別のリンク機構に作用して、瞬時に楔がガイドローラとガイド間に飛び込む機構にしました。

滅茶苦茶コンパクトで、0.3秒で落下停止するようにしました。0.3秒が味噌です。

0秒だとワークが急減速で破壊するのです。

そのために楔の材質を試行錯誤しました。

 

台湾とドイツの合弁企業が立ち合いに来た時、ビデオ動画で済むところ、私は演出して、タイミングベルトをお客様の目の前で巨大なはさみで切りました。

バシッと止まった時、お客様から歓声がありました。

50億の受注が決まった瞬間です。

その機械は代変わりするまで累計600億売れました。

 

その後も双極性障害で休職するまで私は会社が50年は何もせずに存続する機械を考案しては、開発に熱中しました。

 

製造部に転じても、みんなが作業しやすいよう、治具や生産方式を考え続けました。

 

やはり、正社員であることは周囲から頼りにされていいですね。

 

今の派遣はどうか?

私が定年前ほどではないですが、給与は良いです。

月収50万。破格の待遇です。

今の派遣先では院卒の初任給がこの半分です。だから給与のことは一切秘密にします。

 

派遣の欠点は、ワクワク感がないこと、頼りにされないこと、責任を負わなくてもいいことです。

 

私は派遣を始めたころ、今の派遣先の困りごとをインタビューして集めました。

この会社では2DCADを使っていて、1台だけ誰も使わないソリッドワークスがあります。

考案した装置を3DCADで描いて、アニメーションで動かして示しても、誰も関心を示しません。

この会社の特性として大きな変革を求めないのです。

前例がないと切られます。

余計なことを考えるな。言われたことだけやれということでしょうか。

派遣は会社の会議には出られないし、海外出張もありません。国内の客先出張もありません。

自己肯定感がなくなっていきますね。

 

その代わり、定期的に生まれてこの方、全然実社会を経験してこなかった、わかったふうな派遣会社の営業かコーディネータか知らんけど、面談があります。

やれやれ。

話しするのが苦痛です。

 

私はこういう口入れ屋というか女衒みたいな社会の滓のような輩が大嫌いです。