カピバラ父です。

 

私の娘がおかしいと思ったのは3歳の時です。

幼稚園に入園したとき、すぐ癇癪を起してひっくり返り、幼稚園の団体行動が進まないとチーフの先生から苦情がありました。

発達障害の診断が出たのは、ようやく児童相談所に通うことができた小学校の時です。

小学校のころまでは、そんな単純な破壊的な癇癪で済みましたが、中学校になる頃には感情面で多彩な症状を見せます。

なんでも気にしすぎて、深読みしてくよくよするのです。

自己肯定感はありません。

 

運動神経は悪いです。

でも頭は抜群に良いと思いました。

運動能力のIQ90に対し、言語能力はIQ130ありました。

中2で、「罪と罰」や「金閣寺」を読んでいました。

最初読んでわからなければ、3日間で3回繰り返し読むような根気と、速読です。

私でも読むのに3日かかるのに。

 

中学生では難しいとされる京都検定にも受かりました。

絵も上手く、美術科のある高校を目指して画塾に通うようになりました。

 

残念ながら友達はいなかったです。

 

念願の美術系の高校に受かりました。

さて、娘より私の方が鼻息が荒くなってしまいました。

ぜひとも、国公立の芸術大学に入れさせるぞ!

娘は才能にあふれている!

 

国公立は絵だけではなく、センター試験で5教科で700くらい必要でした。

国公立は頭も必要なのです。

 

娘は数学が苦手でした。

私自身がはりきって教えました。

定期テスト前日からドリルを3周するのに連続12時間かかったと思います。

全問正解したときは朝の5時で、朝焼けの空を見て私と娘は目をウルウルさせて抱き合いました。

これで満点だと思っていたら、職場で働いている私の携帯に学校の女性の担任から電話がかかってきました。

娘が数学のテストでパニックを起こし、白紙に近い状態になった。

答案用紙を回収する先生に土下座して、もう1回テストをやらせてほしいと泣いて頼んだそうです。

「父に教えてもらったご恩に報いることができません!」

まるで切腹する勢いだったそうです。

どうやらテストの最初に点を取らせるためのsin30°、cos60°などの超簡単な問題で、sin、cosの定義が分からなくなり、1問も解けなかったようです。盲点でした。

 

私は、その女性の担任にこっぴどく叱れましたが、それ以上に娘が気の毒で、可哀相でなりませんでした。

 

ちょっとやりすぎました。

鬼嫁にも怒られました。

 

深く反省しています。