そんなこんなで放射線治療10回目。

 

これだけ回数を重ねるともう慣れたもので、いつものように10秒くらいで上半身マッパになって馴染みの技師さんたちにご挨拶。

もはや行きつけの日焼けサロンみたいなノリで治療を受けております。痛みやかゆみは今のところなし。

しかしこれだけ放射線浴びてるとそろそろシン・ゴジラみたいに紫色の光線とか出せるようになるんじゃないかしら。大丈夫か。

 

そしてこの日は、放射線治療後に主治医の診察。

前回は「飲むタイプの抗がん剤(TS-1)と、点滴タイプの抗がん剤、どっちにする?」という地獄のような選択肢を迫られていた。

正直どっちもやりたくないけど、もう答えは出ている。

 

真顔「あのー、TS-1飲むことにします」

 

真顔「あ、ほんと? いいと思いますよー」

 

真顔「ちなみに飲むとしたらいつからになりますかね?」

 

真顔「放射線治療終わってからですね。最終日に処方するので次の日からとか」

 

不安(ヒェ!! そんなにすぐ飲みたくねえー! 休みをくれ休みを)

 

真顔「あ、一週間後でも二週間後でも大丈夫ですよ」

 

泣き笑い(ホッ)

 

7月には推しのライブが控えていることもあり、飲むタイミングが難しいところだ。

6月中から飲み始めて二週間後の休薬期間をライブにあてるか、それともいっそライブが終わってから飲み始めるか……。

 

そういやリュープリンも打つんじゃなかったっけ? TS-1も心配だけど、同じくらいそっちも心配だ。

なにせ副作用のオンパレードだと聞くし。

 

真顔「ちなみにリュープリンはいつからなんです……?」

 

真顔「リュープリンはいつでも大丈夫ですよ。今日打ってく?」

 

あんぐり「え!!??」

 

ちょっと待って心の準備してない!

そんな、いきなり言われても!! これから仕事なのに!

 

不安「そ、それを打ったら、今日わたしどうにかなっちゃうんでしょうか……?」

 

真顔「ならないです」

 

そうか、ならないのか。

じゃあ打っちゃえ!

 

そんな感じで唐突に、リュープリンはじめました(冷やし中華はじめました、みたいなノリで)。

 

なかなか大きい注射をお腹に打たれたけど、最中の痛みはあまりなく。

でも時間が経つにつれて、コロナワクチンを打った時にみたいにその部分が少しずつ痛くなっていった。

 

でもって翌日の今、目立った副作用は感じない。まあこれからだろうなー。じわじわくるんだろうな更年期的な症状のアレが。そんなことを考えたら泣けてきて、ちょっとばかりめそめそしてしまった。

放射線を浴びて、女性ホルモンを止めて、抗がん剤飲んで……って、こう並べて書くとすごいな。これ乗り越えたらX-MENみたいに強くなってそうだしなってほしい!