今日も、ホルモン療法の副作用について調べてたら鬱屈とした気分になった。
脱毛することもある、ってまじか! ただでさえ薄毛なのにさ!!
まあ女性ホルモン止めるんだからそりゃそうなるか。はい了解……ってぜんぜん了解できない!!
話変わって数日前。
乳がんのことを会社の人に言い出せず、悶々としていたある日のこと。
健康優良児だったわたしが最近ちょいちょい病院に行っているのを、上司でもあり友人でもあるFさんが不審に思うようになっていた。
「どうしたの?
なにかあった? 花粉症?」
「あ、いや……。
その、検診とか(嘘ではない)」
「ああ、検診か。そういやMちゃん
(わたしも知ってるFさんの友人)が
半年前に乳がんやっててさ」
「え!!!!???」
めちゃめちゃ大きい声が出た。
乳がんのにゅの字も口に出してないのに、話題としてあまりにタイムリーすぎる。
「この前、さらっと言われて
びっくりしちゃった。
でもいまではすっかり元気に推し活してるよ」
「そ、そうなんだ……」
そうか、Mちゃんも乳がんだったんだ。
そしてまわりの人たちに告げたのは、手術から半年後。
みんなに心配かけたくないと思っていたのかな。
それとも、気遣われたくないと思っていたのかな。
本当の気持ちは本人しかわからないけども。
「もうタイムリーだから言っちゃうけど、
実はわたしも乳がんでさ」
「え!!!?」
今度はわたしがFさんを驚かせる番だった。
しかしこれほど切り出しやすいタイミングもないではないか。
「そっか、そうだったんだ。
でもMちゃん元気だから、
ぽこちゃんも大丈夫だよ!」
「うん、そうだよね!」
いままで悶々としていたのが馬鹿みたいに思うほど、Fさんはカラッと、そして優しく受け止めてくれた。
それもこれもMちゃんが、いま元気に日々を楽しく過ごしてくれているからだ。
「早期発見なら、そりゃ元気でしょうよ」と思うのは多少なりともがんを知っている人であって、身近にがんサバイバーがいない人は、「がん=死」というイメージを持っている場合が多いんじゃないかと思う。
正直、わたしも当事者になるまではそうだったので。
だから、Mちゃんが元気でいてくれて(元気じゃない日もあると思うけど)本当によかった。
わたしも治療とうまく付き合いながら、元気に推し活したいと思う。
推しのファンミーティングは落選したけどね!