告知からきっかり一週間後。
中間結果報告のこの日、クリニックを訪ねると、今回は「二次報告書」なるものを見せてもらいながら説明を受けた。
正確な医学用語はよくわからないけど、どうやらわたしの場合は女性ホルモンを餌にして増殖する「ホルモン受容体陽性乳がん」らしい。
がん細胞が女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)を必要とする割合がとても高く、「つまりどういうことだってばよ?」と首を傾げる間もなく先生は「これは良いことです」と言い切った。
良い理由は2つあり、ひとつは進行が比較的遅いということ。2つめは治療法がたくさん選べるということ。
(あくまでもこの先生の見解なので、ほかの先生の見解は異なるかもしれないです)
そしてMIB-1とかいう、がんの悪性度を調べる検査では12%との数値が出た。
「悪性度は低いですし、進行も遅いです。
もしかすると抗がん剤やらなくてもいいかも……?」
「ええええまじですか??」
「もちろん、まだわからないけどね。
いろいろ検査してみないと」
いまの段階では転移してるかまではわからないと先生は言うけど、肌感覚としては思った以上に悪くなかった。
先生的には部分切除でも大丈夫そうな所感のようだ。
もちろん手術後の病理検査で結果が変わることも普通にあるみたいなので、過度の期待は禁物だけど。
そこでふと、思う。
わたしの場合、がんの進行が遅いのは
良かったけど……。
つまり餌になる女性ホルモンが
枯渇してるからってこと……?
ということは、若い人のがんの進行が早いのは餌である女性ホルモンが潤沢だからということなのか……?
また来週、先生に聞いてみよう……。