七月号掲載
折れさうに枝しならせて鳥交る
オムレツの甘さほんのり鷹鳩に
初蝶やそつと弁当広げたる
菜の花を揺らすや笑ひ声小さき
漣を広げて行くや春の鴨 /月童子
母病みて二度目の桜咲きにけり/三尺童子
少し前になりますが、梅干作りました(夫が)
義母が亡くなる2日前、まだ意識のある義母と最後の面会をした時に、夫が
「俺、来週脳動脈瘤の手術だから。しばらくの間、来れないからね。」
と言うと、義母は
「ふーん、私は、自分のことで精一杯。あんたはあんたで頑張ってちょうだい。」
と言ったそうです。
常に自分のことよりも人の世話ばかり焼いていた義母が、そんな言い方をしたので、夫は少し不安になったとか。
精一杯生きていた義母の、息子に対する精一杯の励ましだったのでしょうね。