おウチde俳句・・・何とか投句しましたが、最近、俳句脳の収縮を感じているんですよね
特に、台所は苦しかった
いつも、いやいや台所に立ってるからね〜〜〜
そこで、好きな台所俳句をば。
辻桃子先生は、台所俳句をたくさん詠んでいます。
芋煮ゆる恋愛せよと大声で/辻桃子
季語 芋(三秋・植物)
俳句で「芋」と言ったら里芋のこと。
里芋を煮ると、滑りのある泡が多くたちます。その音は、なかなかダイナミック。
その音に負けないくらいの大声で「恋愛せよ」と叫んでいるのは、誰なのでしょうか?
良妻賢母の手本のような「芋を煮る」という行為と「恋愛」の取り合せが、実に面白いと思います。
包丁を持つて驟雨にみとれたる/辻桃子
季語 驟雨(三夏・天文)
夕飯の用意をしている時に、突然聞こえてきた驟雨の音。慌てて包丁を持ったまま、窓の外を見る。「すごい雨・・・」と暫しの間、窓の外をうっとりと眺めている。そんなドラマの一場面のような景が見えてきます。「みとれる」という動詞を持ってきたことが、さすがだと思います。
秋風やカレー一鍋すぐに空/辻桃子
季語 秋風(三秋・天文)
カレーというと夏のイメージがあるのですが、秋風と取り合せたことで、爽やかなスパイスの香りがすっと効いて、一層食欲をそそられます。
以前「食べ物の句は、美味しそうに詠むのよ!」って主宰に言われたことがありましたが、この句は、本当に美味しそうです
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