読書感想文 句集「鴨」/西村麒麟 | 葉音ののんびりブログ

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3年ぶりくらいに会った友達と3人で、ムンク展に行ってきました。前の日に、ウォーキング中、偶然会って、
「明日、ムンク展に行かない?」
と誘ったら、
「いいね。じゃあ、〇〇さんも誘おう!」
てな感じ爆笑


久しぶりの再会を喜び合い、「これからはいっぱい一緒に遊ぼうね。」と、約束しましたラブ




句集の鑑賞って、苦手なのですが・・・

まあ、好きな句の感想というか、独り言というか、そんな感じで書き留めておきます。

 

西村麒麟さんの「鴨」そんなに難しくなく、「ああ、こんな感覚私にもあるなあ」なんて思いながら、すっと読み通すことができました。

句を読めば思い当たる感覚なんだけど、自分では思いつかない。まあ、そこが私の限界なのですが・・・

 

この句集は、新年から始まって冬、春、夏、秋、冬、春、夏、秋、冬、そして年末に終わる・・・という構成です。

1年目(?)の冬と春の句から好きな句を選んでみました。

 

見えてゐて京都が遠し絵双六

出発が東京日本橋、上がりは京都の絵双六。自分が幼い頃遊んだ双六は、ゴールは何だったのかな?忘れてしまいましたが、どちらにしてもなかなかたどり着けませんでしたね。

 

初雀鈴の如きが七八羽

元日の雀の声は、一際美しく聞こえるのでしょうね。

 

獅子舞が縦に暴れてゐるところ

「縦に暴れてゐる」獅子舞の動きを良くとらえていると思います。

 

ささやかな雪合戦がすぐ後ろ

ほら、後ろ!ぶつかるよ!ああ、ぶつかっちゃった!

 

日脚伸ぶ光に力ある如く

「光に力ある如く」なかなか、思いつかない措辞ですよね〜〜。春が近づいてくる喜びが、感じられます。

 

栃木かな春の焚火を七つ見て

私が栃木に転居したのは、40年以上前の春でした。電車の中から田畑に残る雪を見て、寂しい気持ちになったことを思い出しました。

後になって分かったのですが、その年は偶然雪が多かったのでした。

でも、やはり東京に比べると、1か月近く春の訪れは遅いですかね。

 

入社試験大きな声を出して来し

うんうん、分かります。

 

花の宿秋草の絵がいつまでも

絵の中の秋草が、宿の鄙びた雰囲気を効果的に表していると思います。

 

蛤の水から遠く来たりけり

蛤の命をいただくということ、改めてありがたく、美味しくいただけそうです。

 

烏の巣けふは烏がゐたりけり

烏の巣烏がとんと収まりぬ

確かに「巣の中にいる烏」というのは、私も見たことがありません。面白い視点だなあと思いました。

                     

次回は、夏と秋の句の感想を書かせていただきます。               

句集「鴨」は、こちらから・・・


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