松山俳句ポスト「踊」人選
地選
踊ったり飲んだり足をくじいたり/よだか
当たり前のように見られる盆踊りでの景、それを拾い上げてこんな句が詠めるんですね。
詠者のよだかちゃんは、私にとって、親しい句友のお嬢さんであり、句友でもあります。
よだかちゃんは、句歴は私より浅いはず・・・たぶん・・・・なんですが、今では私など足元にも及ばぬほどの活躍ぶり
よだかちゃんの句を読むと、彼女は実に繊細で豊かな感性を持っているのだと、つくづく感じます。これだけは、残念ながら努力とか訓練ではどうにもならないのかもしれません。
感性に乏しい私としては、ただただよだかちゃんが羨ましいとも思うのですが、よだかちゃんの豊かな感性を支えているのは、「若さ」であったり「生まれてから今までの生い立ち」であったり、「今現在関わっている仕事や人との関わり」なのでしょうね。
当然、そこにお母さんである私の句友の存在は大きいのだと思います。
いくつか、彼女の俳句をご紹介。
白杖に花の香こつりこちらです/夏井いつきの「花」の歳時記掲載
盲目のかたとそれを案内する人(よだかちゃんかな?)の景が、「こつりこちらです」と韻を踏んだ措辞で優しく描かれています。
四つ踏めば背骨が思い出す踊/俳句ポスト「踊」人選
年に一度しか踊らないのに、なぜか不思議と踊れてしまう踊・・・。「背骨が思い出す」という措辞が素晴らしいです。
母の日もそうでない日も母である
これは、お母さんである私の句友が、母の日に彼女からもらったカードに書いてあったそうで、「夏井いつきの一句一遊」で、組長に読まれた句です。これをradikoで聞いたとき、私は自分のことのように泣いてしまいました。
うちの娘にこの話をしたら、「ふ~~ん、それ俳句なの?」ですと!
やはり、感性とは遺伝するものなのでありましょうか???
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