ここしばらく、いろいろと考えることがあって、ブログの更新をすることができませんでした。
久しぶりに手にしたこの本が、一つの答えをくれました。
裏をかえせば、入選したいために、選者の好むような素材や表現をしようとする邪念がはたらいて、「自分の俳句」でなくなってくる。つまり「自分のために」ではなく、選者の傾向に合わせるための俳句作りになってしまうわけですね。こうなったらもう一巻の終り。十年やろうが二十年やろうが何の稔りもない作句生活になってしまう。げんにそうやって、いたずらに作句歴のみを累ねている俳人がたくさんいるのです。<略>本書の読者には、ぜひそうなってもらいたくない。だからくどくどと「自分のために」を強調しているわけだが、そうならないためにはどうしたらいいかと言うと、ただひたすら、「自分の俳句を作る」ことを心がけることです。