NHK俳句テキスト「4月号」のリレーエッセイ「俳句的日常」に載っていた句です。
戸田菜穂さんは女優さんですが、俳句の本なども出していらっしゃるようですね。
蝉時雨私は私が好きと鳴く/戸田菜穂
季語<蝉時雨(夏)>
「ここは、私が居るべき場所じゃない」
時々、そんな風に思うことがあります。
周りの人の素晴らしさや凄さを感じるとき、そんなところにいることを嬉しいと思う反面、
「なんで、ここに私が居るんだろう?本当は、こんなところに私が居ちゃいけないんじゃないだろうか?」
そんな風に感じてしまうのです。
もちろん、それは、自分自身の自信の無さ、恥ずかしさからくるものなのですが、なんだか、今の自分が凄く背伸びをしているのではないか、無理をしているのではないかと不安になってしまうのです。
そんなときは、そっと自分の胸に聞いてみます。
「今、楽しい?」
楽しいと思えば、多少恥ずかしい思いをしても、自分自身に自信がなくても、頑張れると思うし、楽しくなければ、そこまでです。
そして思うのです。
何事にも自信をもって突き進んでいくよりも、恥ずかしがったり悩んだりしながら、すぐに立ち止まってしまう私って、なかなか可愛いんじゃないの?
他の人から見たら、じれったくてイライラしちゃうかもしれないけど、私は、私を好きでいてあげようって
好きだよ 私