第26回blog句会「悠々自適」結果発表・私の選句 | 葉音ののんびりブログ

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今回は、私の選句について、ご報告したいと思います。

特選2句、並選4句を選びました。

 

特選句


ひこばえのいざなう方位磁石かな/ひょうたん機さん


季語<ひこばえ(春)>樹木の切り株や根元から続々萌え出てくる若芽のこと
いたるところに、芽生えてくるひこばえ。その生命力に、方位磁石も揺れ動いているのでしょうか。ひこばえと方位磁石の取り合わせが面白く、生命の息吹が感じられる句だと思いました。



猫の恋未読のままのラインかな/あ~すけさん

 
おおっビックリマーク
あ~すけさんのお句を特選に選んでいたではありませんかドキドキ
なんか、嬉しい音譜
「未読のままのライン」という措辞が、ちょっと切ないですね。
「猫の恋」という季語と、うまく響き合っていると思います。あ~すけさんは、切ない系も得意なんですね 合格

並選句

蜆汁孫は今朝からスーツかな/ウロさん

仕事始めか、研修なのか、「蜆汁」という季語が、緊張しているスーツ姿の孫、そしてそれを温かい目線で見守る詠者を始めとする家族の姿を、はっきりと浮かび上がらせています。
こういう温かい目線の句が好きなんですよね~~音譜


沖遠く風が逆巻く絵踏かな/みなみさん

遠藤周作の沈黙を思い浮かべました。
「沖遠く」というのだから、どこかの離島でしょうか。浜で踏み絵を行なっている景が目に浮かびます。「風が逆巻く」という措辞で、実際の強い風と同時に信者たちの置かれた厳しい現実も連想することができました。


寒月の覗く航海日誌かな/まるちゃん2323さん

冬の海。停泊中の船の窓から射し込む寒月のともしび。
そしてそこには開いたままの航海日誌が浮かび上がる。
まるで映画のワンシーンのように、美しい景が浮かんできました。


鼻紙にこつんと小指二月かな/浩洋子さん
「こつんと」という措辞が効いています。どこか惹きつけられる句でした。
 
 
このブログ句会は、技能的な面での課題もあるので、なかなか難しいですが、勉強になると思います。3月は、大小、明暗など対比の表現を入れるという課題が出ています。
できるかな???
今月は、あまり気負わず、「できたら投句」というスタンスでいきたいと思います。