遺伝というのは恐ろしいものだ。私の父は一言でまとめると面倒くさい。頑固だとか気難しいという意味でなく、鬱陶しいという面倒くさいジャンルなのである。
そんな面倒くさい父が良くする こと、それは不可能なことを可能にすることだ。言葉で言えば凄くかっこいいがNON STYLEの井上さんが刑事のコントで「ゲソ」を「ゲットソー」といらない変換をする、そんな感じで父は、母が「この前、尾崎さんが・・・」と親戚の話を持ち出した際に「え?尾崎?尾崎紅葉?」と作家の名を出して来たのだ。
尾崎紅葉が親戚にいるはずがない。ましてや、彼は他界している。
つまらない面倒な父で毎日イライラするのだが今朝母が車を出した際に対向車線から知り合いが見えた。母が「あ、高浜さん」と一言。「え?虚子?高浜虚子?」
と、私が問いただしていた。
遺伝というのは恐ろしいものだ。