ようやく成田空港に着いた時、全く違う世界にきたようでした。
行き交う外国人、たくさんのスーツケース、ひろいロビー、そこかしこに並ぶ店、大きなガラス張りの窓、たくさんの飛行機、颯爽と歩くスチュワーデスさん。
成田空港はとにかく賑やかな場所という印象で、今でもこの多国籍な雰囲気が好きです。
遊園地にでもきたかのようにはしゃいでいた私とは違って、小4だった姉はわりと落ち着いていました。大人になった今でも空港にはそんなに興味がないようです。わたしが単に好奇心旺盛だったからなのか、興味のむく方向は人それぞれ本当に違うようです。
一方、叔父さん夫婦は旅行慣れしていたので、とくに動じないまま搭乗手続きをしに行きました。おじいちゃんは空港が初めてだったのですが、落ち着いてるかと思いきや、口だけ小さくニヤニヤ笑っていました。よくそうやって照れ隠しをしていたので、その時もそうだったのでしょう。
当時の私にとっては、空港だけでもすごく珍しかったのですが、たまたまテレビ取材まで受けることになりました。
空港内をウロウロしていたら、TVリポーターのお姉さんが向こうからやってきて私たちに声をかけてきました。夏休みだったので、旅行に行く子供達にインタビューして回っていたようです。
私の場合は短いやりとりで、何才か、どこの国に行くのか、何しに行くのか、そんな内容だったと思いますが、あっという間に終わってしまいました。
大人になって気づきましたが、東京ではたまにこういう光景を見るので、わりとよくあることなんだと思います。実際、私も大人になって、街で何回かインタビューをされたことがあります。
だけど当時は「テレビにうつるかも!」というだけで調子に乗ってしまいました。
なので、すぐ母に電話して、テレビに映っちゃうかもしれない、みんな見るかな、ビデオとっておいてね、と興奮して伝えたのを覚えています。
叔父がリポーターの人に放送日や番組名を確認して、母に伝えてくれていました。確かニュース番組だったと思います。
そんな出来事も重なって、成田空港は、私の中では面白い場所として記憶に残ってるようです。