小学生の時から中学生まで、お習字に通っていました。その後、大学で国語の教員免許をとるために書道の講義を取り、そこで小筆で書く仮名も習いました。
長年、やっていれば道具にもこだわりが出てきて、筆はいたちやたぬきがいいだの、墨は古梅園がいいだのと一人前のつもりになって、奈良まで買いに行ったりしていました。
4年前にトールペイントを始め、道具を揃えたのですが、筆の痛みの早いこと、早いこと。手入れが行き届いていないことは認めますが、やはり、天然毛は違うんだな、と改めて思いました。
お習字の筆はそんなに買い替えなかったですからね~。
ところで、私のお財布には入っていませんが、二千円札に源氏物語絵巻のデザインが施されていますよね。実際の源氏物語絵巻は本当に細かく描かれていて、髪の毛1本1本繊細に表現されています。
トールペイントを始めてわかったことですが、絵巻の繊細な線は筆だからこそ、できたんですね。私が普段からこだわっている筆記用具のどんな極細でも、絵巻の超極細の線は表現できません。
大したことではありませんが、時間が経ってからわかることって、たくさんありますね。