何かの香りに接した時、なつかしく思ったり、出来事そのものを思い出すことはありませんか?



ハーブやアロマの関連書籍を読んでいたら、プルーストの『失われた時を求めて』に紅茶といっしょに出されたマドレーヌの香りで過去を思い出すという内容が書かれているとありました。



そして、さらに調べていくと、そこから、香りで記憶を呼び戻すことをプルースト現象と呼ばれていることを知りました。



その昔、まだ学生だった頃、国文学の世界でも記号論、物語論などがさかんに研究されていました。



エクリチュール、シニフィエ、シニフィアンだの片仮名の言葉に翻弄されていました。


その時、このプルーストの名前がよく出てきていたのです。まさか、ハーブを勉強していて、プルーストに出会うとは思いませんでした。あせる



私のプルースト現象は香りがなくても、プルーストと聞くだけで、その頃、何とか理解しようと苦労していた時代を思い起こさせますガーン





この本の内容はともかく、題名が素敵ですよね。そんなことからなのか、中山美穂主演の映画「Love Letter」の中で小道具として『失われた時を求めて』と書かれた図書館の貸し出しカードが出てきます。

今度ご覧になる機会があったら確認してみて下さい。