2月2日に大阪コリアン・タウンにて購入した福糸玉のご紹介。
その昔は王様が召し上がった宮廷菓子だったとか?!
長寿、健康、幸運の願いが込められているそうで、韓国ではクルタレと呼ばれているそうです。
今は実店舗販売されていますが、数年前までは全国デパートのチャイナ・フェア、コリアン・フェアなどで実演販売されていたそうです。
このお菓子の存在知ってから食べてみたかったのです。
ここで巡り会えてラッキーでした。
粉が飛び散らないようにビニールで囲まれた部屋(?)の中に手だけ入れての作業です。
私は客側のプラスチック壁の方から撮影しているので、画像がくすんでいるのはそういった事情です。
保育器の中の赤ちゃんに手を入れてお世話する看護士さんを向かい側で見守る家族といったイメージに近いかな?
粉はコーンスターチ。
その中に糸の原料、水飴、オリゴ糖、蜂蜜の”種”を入れて作業開始。
飴は冷えているのでカチカチ。
その真ん中に穴を開けて輪にしていきますが、かなりの力技と思われます。
輪になったら伸ばしてクルリと八の字にひねって二本の輪にして。
更に伸ばす。
同じ動作を何度も繰り返し
1本が2本。
2本が4本。
4本が8本。。。
この辺り、客も店主と一緒に掛け声で本数確認させられます
すごい早業。
あっという間に16384本の糸にまで伸ばされて飴の塊がまるで純白の錦糸のよう。
こんな細さになっても切れず、またくっついてダマにならないところは職人技だと思います。
16000本以上の糸に具を乗せてクルクルと巻いて”繭”を作ります。
具は左下に写っているツボの中の粉末ですが
アーモンド、クルミ、かぼちゃの種、ピーナッツ、ココナッツ、黒ゴマ、松の実を混ぜて磨り潰した粉だそうです。
結構、色々入っているのね
しかも滋養に良さそうで昔の宮廷菓子というのも頷けます。
完成形。
糸玉みたいでしょう?
出来たてを食べると、繊細な糸がスーっと溶けて「少し歯ごたえのある綿菓子」みたい。
そうして糸が解けた中からシットリした木の実、とりわけゴマの風味が立ち上がって。
私は、こういうお菓子好きですねー。
半発酵系のお茶と一緒に飲食したい感じ。
持ち帰り分を購入したら「冷凍したら、また違った食感を楽しめます」との事でしたので、イモートちゃん家に着くや否や冷凍庫にIN。
パリパリして、より”糸”な感じは強くなりましたが、粉っぽさも増して口の中でパフパフしていて。
…ちょっと食べずらいかな?
個人的には出来立てが一番美味しかったなぁー。
余談ですが。
店舗で出来立てを食べて気に入ったので札幌持ち帰り分も購入していまして。
数日の持ち歩きはOKだけど、絶対暖かいところに置かないで!と注意されていたのに。
イモートちゃん家で荷物の整理中にウッカリ床暖房の入ってるフローリングの上に置きっ放しにしてしまい(←とことん、おバカ)札幌で食べたら上部はサクサクの糸、下部はただの飴(一度解けて再度、板状に固まっていた)という謎のお菓子になっていました。1つで3つの食べ方を味わったと思う事にします