先日のブログ記事で有機栽培のバラからコーディアルを作った話に食いついて下さった方がいらしたので
もう少し詳しくお話ししましょう。
↑ コーディアルは煮詰めて濃縮されているので、ミネラルウォーター、炭酸水等で稀釈して飲みます。
私のイチオシは無糖炭酸割りですが。
もう一手間かけるなら。
ミネラルウォーターを蓋付のピッチャーに入れ、ミントやレモン、ライムなどを入れて冷やした「香り付きお水」で割るのも、暑い日には最高です。
特にアップルミントとローズの相性は抜群です。
私はアルコールがダメなのでやりませんが、水割りのお水にコーディアルを少なめに足すと、甘味とローズの香りでワンランクアップのカクテルになるかも。
でも、これはお酒とバラの相性もあるからブレンドテクニックが問われるかもしれませんね。
意外なようで、やってみると納得! なのが、アイスティー割り。
クセの無いセイロンかニルギリが、うちだセレクトです。
サッパリした紅茶を濃いめに出して、冷蔵庫+冷凍庫で凍るギリギリまで冷やして。
(シャーベット状まで凍らすのもナイスですよ〜!)
シャリシャリ感のあるアイスティーに多めにローズコーディアル(花びらトッピングも忘れずに!)を流しかける。
ドリンクというよりデザートに近い、夏のお楽しみの1品が出来上がります。
シャーベト状のときに是非やってもらいたいのがトッピングのバラの花びらに紅茶シャーベットを包んで手巻き寿司みたいにしてパクっ!
バラを食べるのに抵抗が無い人であれば、気持ちが揚がると思いますよ♡”
さて。
今回、ローズ・コーディアル作りに使用したバラ。
ウィリアム・シェークスピア2000です。
えこりん村のバラ祭りイベントで朝、手積みさせて頂いた1輪です。
ロズビィのバラ畑には沢山の品種のバラが植えられていて、どれも食用できるよう有機栽培で大事に手間ひまかけて育てられています。
なので。
別にウィリアム・シェークスピア2000じゃなくても。
もっと大輪のバラがお好きな方や。
もっとオレンジや黄色、白など色で選ぶ方がいても良いと思います。
お家でバラを有機栽培されている方は、その育てている品種で充分だと思います。
が。
えこりん村公式のローズジャムやローズシロップ等を味わった経験上、香り、味、色のバランスが私の好みに一番会っているのがウィリアム・シェークスピア2000なので。
「ばら香る朝のロマンティック・ツアー」で刈り取らせて頂く「自分のための、年に1本のバラ」は、ウィリアム・シェークスピア2000! っと去年から決めています。
バラの花びらを萼から外して(むしり取ったらダメとは言いませんが、折角美味しく、美しさを分けて頂くのですから、「あなたの美を分けてね」と声を掛けながら丁寧に外して欲しいなと思います。そうした気持ちにお花は絶対に応えてくれますから!!!)
有機栽培の宿命で小さな虫や汚れはどうしても避け切れないので、萼から外し終わったら丁寧に水洗いして下さいね。
作り方は色々あると思います。
沸騰してから花びらを入れる方もいると思いますが、私は水から花びらを入れてしまいます。
染色の経験上、温度ごとに溶け出す色素(成分)が変わる実感があるので、バラが持っているいろいろな成分やパワーを余す所無く作る液体(コーディアル)に写したいじゃないですか。
そんな理由で、水から。
一度煮立たせます。
煮立ったら糖分を加えます。
私的には。
味を重視するなら上白糖かグラニュー糖。
ただ、コーディアル....美容と健康のための嗜好品として作っているので、自分が飲む為だけに作る時は、てんさい糖がマストです。
暫くコトコト煮込むと、すっかり色が水に移り、透明になった花びらがふんわり。
この時にユルーく水蒸気が鍋から立ち上がっていますので。
火傷をしない距離で、鍋の上に目を閉じて顔を近づけて。
フェイシャルスチームをしながら焦げ付かない様にゆっくりかき混ぜます。
料理しながらお肌のお手入れ、一石二鳥。
このフェイシャルスチーム、本当に凄いですよ。
翌日の朝が楽しみになります。
煮沸消毒した瓶に密封して完成。
冷蔵庫で1週間を目処に飲み切りましょう。
綺麗に咲いているバラを摘み取って分解させて頂いたのですから、眺めるだけで腐らせてしまった! なんていう事は一番バラに申し訳ないと思うのです。
犠牲になってもらった分は、しっかり別の形に活かして、次世代のバラやバラ育成されている方のお力になりたいと思って頂いています。