前ブログにも書きましたが、月岡芳年さんの命日にWikiってしまったので。
「呼ばれてる〜、展覧会に行かなくちゃ〜」っと。
早速行って来ました♡”
芸森前でバスを降りると、大きな看板が。
おおっ〜!!
月岡芳年さんのも気になるけれど、岩合さんのねこ科展も気になるぅぅぅ〜
いいタイミングで来ました。
両方見ちゃおっ
まずは、本命の月岡芳年さんの方から。
入場券を支払って。
有料エリアへ入る前の壁面で月と玉兎の撮影スポット!!
コチラ。
如意棒を借りて、この壁面でインスタ用のトリック写真が撮れるみたいです。
参考作品(?)の芸森公認「いいね」のサンプル写真も掲示されていたのですが、歌舞伎のようなポーズをとっていたり、笑ったのが如意棒でウサギのお尻を突いていたり(プププっ)
皆さん発想が豊かです。
本物(?)の孫悟空が指し示しているのが展覧会会場、"有料ゾーン"への廊下。
ここから先は写真撮影禁止でしたので、画像はこれでお終いです。
展示は思ったより数が多くて見応えがありました。
解説も所々クイズ形式になっていたり、作画技法の説明が判り易い擬態語で書いてあったり。
展示の仕方もとても工夫されていて、学芸員さんの思い入れを感じる展示でした。
一部、グルリと透かし壁に囲って、入口に長暖簾を掛けているコーナーがあったので、どういった演出?と横にあった案内板を読んでみると・・・月岡氏のいわゆる「血みどろ絵」を集めたコーナーで。
無条件に子供の目に晒すのはいかがなものか....という配慮だったようです。
見せてもいいかダメかは、保護者判断に委ねる・・・という意味での演出だったようです。
そういった配慮も、いいなと思いました。
「血みどろ絵」。
確かに切った張ったの世界を描いていて。
血飛沫が飛んでる絵とか、怨念漂う絵とかありましたが、浮世絵チックにデフォルメされているからでしょうか?
残酷さは残酷さとして受け止められるけれど、どこか紗がかかった”向こう側”といった感じで、私にはそれほど”ショッキング”では無かったです。
最近の写真週刊誌やイスラム国の写真の方がよっぽどエゲツ無くて具合悪くなっちゃう。
月岡さんの「血みどろ絵」は殺生(特に刀による斬殺)の残酷さを描いていても、残酷さを楽しむという異常性は無く、それが私には”救い”だったのかもしれません。
精神的ショックを与えず残酷な事象だけを伝える....それができる絵だから『芸術品』なのですね。
私が保護者だったら...10才過ぎた我が子とだったら一緒に観ちゃうかな。
勿論、その子の個性を見極めた上で、ね。
また。
夏の絵には朝顔が描かれていたり、春は桜。
江戸の風物を通して植物を見れたのも個人的に嬉しかったです。
特に「桜の妖精」と解説がついていた絵があったのですが。。。
やはり日本画の作風のせいでしょうか?
妖精というより妖(あやかし)という雰囲気
その絵を見ていたら、急に高野聖を読みたくなっちゃって帰宅して直ぐに本だなを漁っちゃいましたよ。
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