鎌倉香房メモリーズ (集英社オレンジ文庫)/集英社
¥価格不明
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タイトルに惹かれました。
表紙のイラストにググっときました。
パラパラっと立ち読みで「買い!」と即決。

ちょうど最終巻が発売されて間が無く、発見した書店では平積みされていて全巻揃っていましたので。

一気に大人買い。
一気に読破。
面白かった〜。

香りにまつわるミステリー仕立ての青春小説(レーベル的にはキャラクター小説とカテゴライズされるらしい)ですが、脇役の皆さんもそれぞれ魅力的。
香りを介して、人間関係や、その家の歴史が変わって行くというのが無理なく読めるストーリー運びが、アロマやハーブにどっぷりな私でも「うんうん、香りってそういう所あるよね!」と嬉しくなって、益々ページを捲る手が止まらなくなったという作品です。

表紙の和風なイラストと鎌倉という古都が舞台のタイトルから想像されるかもしれませんが、物語に出て来る”香り”には香道のお作法なども描かれている所が、また知的好奇心を満たしてくれてGOOD。

アロマというと『つい最近、輸入されたリラックスツール』と言われがちですが、日本人だって古くから植物と香りに対する美意識は持っていたんだと改めて気付いた読書タイムでした。