チョウセンハシドイをベースにアメリカで作出された園芸種。
Miss.Kim
恐らく、朝鮮半島原産→朝鮮の女の子の名前→Miss.Kim
というネーミングなのだろうなぁ~と思いながらも。
小振りで慎ましやかながらも、濃い色で固く凛とした蕾。
それでいて強かで一途な生命力を感じる花付き。
個人的にブロードウェイ・ミュージカル『ミス・サイゴン』のヒロインのイメージが脳内に広がりました。
特に故・本田美奈子さんが歌う『命をあげよう』のキムのイメージ。
ミス・サイゴンはベトナムが舞台なので地理的にはちょっと違うのですけれど。
イメージするのは自由ですからね
という訳で。
今、お部屋にはエンドレスで本田美奈子さんの歌声が流れています。
ライラックと歌の関係でプチ情報を、もう一つ。
宝塚歌劇団の歌といえば誰もが思い浮かべる『すみれの花咲く頃』。
これの原曲はドイツの映画主題歌(映画のタイトルも同一)
『Wenn der weisse Flieder wieder blüht』
この曲がフランスに伝わり
『Quand refleuriront lillas blancs』
というシャンソンにアレンジされます。
宝塚歌劇団の演出家・白井氏が渡仏中に、このシャンソンに出会い、日本語詩をつけて「パリゼット」の主題歌として取り入れ、大ヒットし現在に歌い継がれているのです。
ここで。
あれ?
と思いました?
ドイツ語、フランス語共に「すみれの花」ではなく「ライラックの花咲く頃」と歌っているのです。
当時(今から約85年前)ライラックは日本人には馴染みが薄く、代わりに「清く強く美しく」咲いているイメージができる馴染みある花「すみれ」に白井氏が置き換えたのが真相。
ライラックと思いながらあの歌を聞くと、また違ったイメージが沸いて来ませんか?