本日、滝野アロマ塾でした。
お話の始めに
「今日は何の日?」
と、問いかけると。
「こどもの日…」
小学生の女の子が恥ずかしそうに答えてくれました
「じゃあ、何の節句って言うか判る人?」
の質問には。
シーン……。
付き添いのお父さん&お母さんも多かったので。
「大人が答えても良いですよ~」
っと振っても。
シーン……。
うそ?!
今の20代、30代の親って、知らないの?
それとも遠慮しているの?
(はたまた講座に飽きてるの?)
この話は興味を持っていそうな受講者さんがいらっしゃらなかったので早々に切り上げましたが。
見本として教室に持ち込んだ菖蒲は家に持ち帰り、自分用の菖蒲湯にしました。
5月5日。
端午(たんご)の節句が正解です。
菖蒲(しょうぶ)の節句とも言います。
端とは始めを意味していて「旧暦5月最初の午(午=干支の”うま”の日にちバージョンです)の日」に、家族の無病息災を願って&魔除けとして菖蒲湯に浸かったり、軒下に菖蒲を吊るす(?)or差して(?)封魔のような事をしたり、束ねて枕にしたり、柏餅を食べて子孫繁栄を願っていたのが始まり。
後に午の読みが(ご…午後の”ご”ですね)に通じる事から5日固定の風習となり、5節句の一つとなります(旧暦からグレゴリオ暦になっても引き継がれます)
時代が下って江戸時代。
これも音遊び、言葉遊びからの派生ですが菖蒲=尚武(武芸を尊ぶ)&勝負に通じる事から男の子の成長を願う、子孫繁栄を願って家族で菖蒲湯に浸かって柏餅を食べるという年中行事となりました。
今日の空に沢山泳いだ鯉のぼりも江戸時代からの風習で、川を力強く上る姿に男の子の立身出世を重ねて願ったもの。
最初は和紙に真鯉の絵を描いて糸で棒に結びつけるものだったらしく「お父さん(鯉のぼり)」しかいなかったという話はちょっと意外です。
最初から家族じゃなかったんですね。
鎧人形を飾るのも江戸時代から。
菖蒲の花。。。想像出来ますか?
和菓子屋さんなど、節句にちなんだ菖蒲を型どったお菓子でも見かけますし、インターネット画像検索で「菖蒲」と入力すると、大体の様なお花がヒットすると思います。
これ、日本人の大きな間違いなんです
このお花は「花菖蒲」といって、菖蒲湯に使う菖蒲とは別の植物です。
花菖蒲はこの姿から想像できると思いますが、アヤメ科。
菖蒲湯の菖蒲はサトイモ科(分類法によってはショウブ科)になります。
菖蒲は花菖蒲よりもミズバショウに近い植物。
ミズバショウの白いガクを剥いだ”芯のような部分”に似たものが菖蒲のお花です。
意外に多くの方が、花菖蒲の葉が菖蒲湯になるっと思っていらっしゃるようで。。。日本古来の知恵は正しく受け継いで行きたいですね。
また「(違いを)知っていながらワザと混同した使い方をする」場合もあるようで、一般の方には「なんで???」っと混乱の元でもあります。
菖蒲と書いて「あやめ」と読ませる和歌などもあります。
この場合は花菖蒲を言っているんですね。
それぞれに理由があって混同した使い方をする場合もあるので一概に「ふふっ、間違って使ってる」と指摘すると逆に笑われる場合もあるので要注意。
嗚呼、面倒くさい。。。
まずは、菖蒲と花菖蒲は植物として別モノ。
このトリビアを抑えていれば大丈夫。
ちなみに菖蒲湯は日本古来のアロマテラピー。
根元付近に一番精油成分を含んでいて。
殺菌作用を持つオイゲノールを含んでいます。
葉の形を剣に見立てて、昔の男の子は端午の節句に葉菖蒲でチャンバラごっこをしたというから、武勇の願掛け&無病息災(疫病防止)の願掛けは、あながち迷信ではないという事でしょう。
という事で。
今年の5月は個人的に移動が多く、疲れが溜まり易いと予想されるので。
菖蒲湯で温まりながら、血行促進&スチーム除菌を狙って、深い眠りで休みたいと思います。
それにしても菖蒲湯。
どこかで嗅いだ匂いに似てると思ったら。。。
ショウブは入ってない様ですが、ね。
- ツムラの薬湯 バスハーブ 650ml
- ¥2,980
- 楽天