アロマテラピー実践の中で。
多くの先生達からキーワードとして”五感への意識"について語られる事が多くあります。

子供達と香りを通して触れ合う時には、男の子(0~7才くらいまで)は嗅覚から感覚が開く印象を受けますが、女の子は視覚や聴覚から開くような印象を持っています。

私自身はどうだったかな...と振り返ると。
聴覚が一番興味と直結して開いていた感覚のように思います。

従姉妹のお姉さんがピアノを習っていて、遊びに行った時に個人レッスンの時間があり、そこで触れた「音楽」に衝撃を受けました。

その出来事と前後して近所にヤ○ハ音楽教室が出来、近所のお姉さんも習い始めたコネで見学出来そうと連れて行ってもらったのは2才半。

当時のヤ○ハは3才からと言われていたので、3才になってすぐに「オルガン教室」に通い始めました。


この時から現在まで「音楽大好き」「クラシック音楽が特に好き」というのは一環して変わりはないのですが。
知識がついて自分のやりたい「音楽」「楽器」が何なのかを言葉で説明できるようになるには相当の回り道をしてしまいました。

私が通ったヤ○ハ音楽教室は「オルガン」と総合教育を平行して行い、演奏技術の基礎がついた時点で「エレクトーン」か「ピアノ」の個人レッスンに移行する...そんなカリキュラム。

音楽は楽しい。
基礎教育(聴音やリズム学習、ソルフェージュへの基礎)も好き。
だけど。
オルガンは弾いていても楽しく無い。
エレクトーンも興味が無い。

やっぱりピアノの「木」の鍵盤が大きなモチベーションになっていたと思います。
それでも。
やがてピアノ”演奏”が苦痛になる時期が来て。
「自分に合う楽器はピアノではなくヴァイオリンだった」と気付くまで大変な回り道をしてしまいました。

シンフォニックな曲が好きだっただけに1台でオーケストレーションできてしまうピアノが本当は「合っていない楽器」だと自分でも気付かず。

でも本能的な「本気で進学の道を目指すには違う楽器」という齟齬を親や教師に説明出来ず...。
かと言って「練習サボり魔」と叱られる勇気も持てないところから、嫌々練習がピークに達し。

3才から14才までピアノを習っていましたが、この時点で音大進学を諦めレッスンを止めてしまいました。




ですが、この10年あまりの日々は。
五感という感覚の基礎を。
おケイコの極意(習う立場と教える立場)を。
人前で発表(表現・伝える)するという事を。
楽譜から読解力と想像力を。
エッセンスを捉えるという事を。
あらゆるものに対する、リズム、テンポ、トーンの感覚を。
身につけていた時間でした。

これは形を変えて今、アロマやハーブに向き合う時にも宝となっている経験です。

※余談ですが写真のピアノは時価(25年前)2億円、象牙鍵盤のスタインウェイのコンサートタイプ。一生モノの記念。。。象牙鍵盤の楽器というのは現在では滅多に見る事が出来ないと思います。