「調香師って、やっぱり才能が必要ですか?」
よくいただくこの質問。
正直、私自身も“調香師“って手の届かない
そんな存在だとそう思っていました。
特別な嗅覚を持った人だけが、
香りを生み出せると思っていたんです。
でも実際に香りを作っていくうちに、
気づいたことがあります。
不思議なことに、効能や理論だけに偏った香りづくりは、なぜか心に響かない。
同じ配合でも、その人自身の個性や想いがブレンドされた瞬間に、香りはまるで変身するということ。
______________________
香り作りに〝正解〟はありません。
大切なのは...どんな香りでも
まずは好きになってみること。
少しうまくいかなくても、
何度でも作り直してみること。
______________________
失敗を繰り返すたびに、自分の中にある香りの
感性が少しずつ育っていきます🌱
そして、不思議なことに、人によって
香りの〝得意〟も違います。
高く香りの再現性が表現できる人。
キャラクターやイメージを上手く表現できる人。
その違いこそが、その人だけの魅力です✨
得意を伸ばしていくことが、
調香師としての1番の成長につながります。
香りの感性を養うには、
ただ香りと向き合うだけでなく、
たくさんの本を読むこと、
映画を観ること、美しいものに触れることも大切です。
それらが心の引き出しになって、やがて
〝香り〟という形で表現されていくのです。
だから私はこう思っています。
調講師は「才能」ではなく、
「感性を磨き続ける生き方」
誰の中にも、その種は、もうちゃんとあるのだと。
この場所で、皆さんもその種を一緒に開いてみませんか?


