USEN社長のプロフィール:zakzak引用
宇野康秀社長の素顔“家業”継ぎ、IT企業の兄貴分
若手IT長者が全国区“デビュー”を果たした最初は、03年暮れにJリーグ神戸の救済役で登場した楽天の三木谷浩史社長(41)だったろう。同時期、サイバーエージェントの藤田晋社長(32)も女優・奥菜恵との結婚の話題で続いた。翌年、プロ野球参入問題でライブドアの堀江貴文社長(33)が大いに名を売ったが、ここでまた、USENの宇野社長=写真=という“新星”が登場した。
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もちろん、新星といっても、お茶の間への浸透度に限っての話で、業界内ではすでに超有名人である。前述した若手IT長者らの「兄貴分」とされ、実際、楽天とサイバーエージェントでは社外取締役を引き受けている。
社長を務めるUSENは、父の元忠氏(98年死去)が61年に創業した「大阪有線放送社」を受け継いだ格好には違いないが、宇野氏自身もリッパな「起業家」である。
小学生時代から、松下幸之助や藤田田、江副浩正、中内功といった立志伝中の経営者の本を読みあさり、小学3年生で起業家になることを決意。明治学院大在学中は「プロデュース研究会」に所属し、マーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏(45)らと大学横断的なイベントを開催。卒業後は「一度は組織を勉強しておきたいから」とリクルートコスモスに入社したが、1年半で辞め、仲間4人と人材派遣・コンサルタントの「インテリジェンス」を創業し、00年のジャスダック上場まで導いた。この会社に新入社員で入ってきたのが藤田氏。藤田氏が独立時には宇野氏が資本出資して応援している。
一方、98年には父が倒れたため、“家業”の大阪有線の社長も兼務することになった。同社も社名変更などを経て、01年にナスダック・ジャパン(現ヘラクレス)に上場させた。現在、インテリジェンスでは33%の筆頭株主で会長。両社間に直接の資本関係はないが、事実上の「兄弟会社」といえる。
また、有線放送の社長だけあって、先に資本参加したエイベックスグループをはじめ、音楽や映像分野にも知己が多い。
妻と子供2人。沖縄好きを公言し、住民票を那覇市に置いている。
ZAKZAK 2006/03/17
