元ヤン爆笑エッセイスト小説出版コメント:日刊ゲンダイ引用
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- ゲッツ板谷
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- ゲッツ板谷
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【NEW WAVE】
2005年10月22日 掲載
初の小説を上梓 ゲッツ板谷氏に聞く今の若者に“突っ込まれてもいいじゃないか”と言いたいね
元ヤンキーの爆笑エッセイストとして人気のゲッツ板谷氏が、初の小説「ワルボロ」(幻冬舎 1600円)を上梓した。中学生同士で抗争に明け暮れた青春の日々を描いた自伝的長編小説で、よしもとばなな氏が「どうしたらこういう文が書けるんだろう……と悔しくさえ思った」と絶賛。注目の作家デビュー作だ。
――今回、初の小説に挑戦した理由は?
「自分の昔の話をちゃかさないで一度マジメに書いてみよう、と思ったのがきっかけです。そんな軽い気持ちで書き始めたんですが、月刊誌の連載が終わって全部読み返したとき、頭を抱えた。このままじゃ、そのへんのヤンキー漫画に負けてる! と(笑い)。担当編集者に“同じ内容なら小説はマンガにも映画にも負けますよ”と繰り返し言われていましたからね。そこから目の色を変えて、一人ひとりの心情を掘り下げつつ全面的に書き直したんです」
――立川全域の中学生同士が抗争する迫真のドラマ。車を運転する中学生など、とんでもないエピソードの連続ですが、どこまで実話?
「6人の主人公は呼び名も当時のまま書いたし、エピソードはほとんど実際にあったことです。ただ、本当のケンカはもっと地味でグロテスク。それをリアルに書いても気分が悪くなるだけだから、スカッと派手に書きました。実は、これは4部作シリーズの1作目。2作目で高校時代前半を、3作目で高校時代の後半とヤクザ見習時代を、4作目でヤクザ見習を脱するまでを書く予定なんです。最初はこれだけのつもりだったけど、書くうちに“まだまだこんなもんじゃないぜ!”と、書きたいことがどんどん出てきた。これからますます面白くなりますよ」
●作品概要
米軍基地が返還されたばかりの東京・立川市が舞台。主人公はコーちゃん(板谷)、兄弟分のヤッコ、父親と2人暮らしのビデちゃん、巨漢のくせにケンカではバックレる小佐野、舌足らずのカッチン、めっぽう口が立つキャームという〈錦組〉6人。彼らは隣町の同じ立川3中の〈羽衣組〉と勢力争いを繰り広げる。卒業式当日には、最強の立川2中軍団と決戦の日を迎えるのだった――。