耐震偽造問題余波
REIT離れ徐々に拡大、耐震強度偽装問題余波
耐震強度偽装問題は、不動産投資信託(REIT)市場に徐々に影響を及ぼし始めている。今のところ、REITが保有する物件に姉歯汚染は確認されていない。しかし、同市場の先行きに対する不透明感は強まっており、投資家による売買の手控えを懸念する声も上がっている。
今回の偽装問題で影響が大きいのは、賃貸マンションやホテルを主要な投資対象にしている住居系REIT。この問題が発覚した11月中旬から購入価格は下落基調を続けている。オフィスや商業施設に投資する非住居系の下落率が2%台にとどまっているのに対し、住居系の中には5%程度下がったところもある。また、今月21日に東京証券取引所への上場を予定していたREITのエルシーピー投資法人(東京)が、上場延期を余儀なくされた。
ZAKZAK 2005/12/14