給食のおばさんの給料 | なんでも日記

給食のおばさんの給料

以下プロパンガス様のHPから引用


神奈川県内のとある市長さんに聴いた話だが、その市のいわゆる公務員である、いわゆる学校の給食のおばさんの年収は、なんと一千万円をわずかに欠けるほどもあるそうだ。

その市では公務員の給与に職種による差はなく、役職による差もわずかなので、勤続年数さえ長ければ、給食のおばさんでもトップクラスの収入を得るのだという。
給食のおばさんをバカにするつもりは毛頭ないが、さすがにこれはちょっと行き過ぎじゃないか。
授業のある年間38週、週40時間労働として約1500時間、時給1000円として150万円、賞与を入れても1000万円あれば4人ぐらいは雇えるだろう。

人件費がかさむせいで、この市では小学生1人1食あたりの給食の原価は895円にもなる。

ほか弁屋に外注すれば、最高級デラックス弁当でもお釣りがくるのではないか。

引用終わり


この議論をさらに進めれば、給食をほか弁にやらせればいいじゃないかということになると思う。

給食は昔々、敗戦食後の日本で、米軍の配給による脱脂粉乳のミルク、まずいと評判の大きなパンなどで始まった。今は、飽食の時代とかで、ご飯給食やいろいろなメニューがそろっている。

子供の親として、PTAが給食の問題にいろいろ取り組んでいるのを横目で見てきた。ほとんど関心がなかったが、プロパンガス様のコメントは、ちょっと見過ごせない。私は、「確かな野党が必要です」の政党には、まったく縁もゆかりもないが、今生活者の側に立っているのは、この政党ぐらいしかないのではないかと思っている(もちろんその党のイデオロギーなどには、まったく興味もないのだが)。

学校給食というのは、なかなか難しいものだ。子供の食生活は、年々貧弱になってきている。マックやコンビニなどのファーストフードで済ませている子も多い。今の子供がキレやすくなっているのはこのような食生活が原因だという説もある。

ホカ弁がどのような味なのか、私は知らない。いや、一度だけビジネス街のホカ弁やで買ったことがあるが、あまりにもまずくて二度と買う気になれなかった。コンビニのものもほとんど買わない。レストランの弁当や個人の惣菜兼ホカ弁やさんなどは、買ったことがある。あるコンビニのお弁当作りを経験した人はそのときのことを、こう話していた。「ごはんに保存料をさきにかけちゃうんですよ」


もちろん1000万近い年収は高すぎると思うが、250万円では、給食のおばさんが生活できない。給食を作るには、栄養の知識、食材の知識、子供が食べやすいメニュー作りの知識、その他が必要だ。単なる営利事業とは違う、給食の果たすべき条件がさまざまあると思う。それを、時給1000円で、授業のない日は給料なしという計算方法で、計算するならば、給食のおばさんとして生活する女性は、生活をたてられない。余った時間を別のパートを掛け持ちすればいいのだろうか。そうではないと思う。やはり、給食のおばさんとしてのノウハウをもった人材を確保しておかなければならない。

だから、たとえ母子家庭であっても、給食のおばさんが一生生活できるような給料を保証しなければならないと思う。

250万円では、生活保護プラスアルファーであろう。ニート世代の賃金みたいなものだ。家付きならともかく、アパート代を払ったら、かつかつなのではないだろうか。次世代の人間を育てる教育の重要性は、筆舌に尽くせないと思う。そして、さらに食生活の重要性は、医食同源という言葉があるが、また言うまでもない。私は、玄米食を励行しているが、体の調子がまるで違う。

食生活は、人間の生活の根本である。それを、給食の叔母さんという言葉で軽視するのは、男性特有の偏見であろう。