金融工学とおばかな日本人 | なんでも日記

金融工学とおばかな日本人

証券化だって、デリバティブだって、金融工学といって、もっともらしい体裁を整えているが、結局ゼロサムゲームなのだ。誰かが儲ければ、誰かが損をする。その損をするところを、よくわからないままに、契約するのが、お馬鹿な日本人だろう。

リスクヘッジといったって、円高で儲かる人と、円安で儲かる人を組み合わせれば、確かにみんなハッピーになれる。

そういう場合以外は、損を分散させるだけだったりする。



バブルのとき、日本マネーがアメリカに進出して、アメリカの不動産を買いあさったとき、英語ができずに、よくわからなくて、高値のままままばんばん契約して購入してしまったらしい。不動産バブルのはじけるところだったので、日本勢が買ってくれて、アメリカは助かったが、日本は損を抱えることになったという。それも、野村證券とか大手都銀関連のところでだ。日本マネー進出といわれたおごりだろうか。

TOEICが、800以上でもなかなか完璧に意思疎通は難しいと思うのだが、700程度が、現地駐在員のレベルとされているのだから、さもありなんというところだろう。



デリバティブも、うまい話だと思っていても、オプションが設定されていて、ある一定の変動で、消滅とか、いろいろな仕掛けがしてあったりする。


LTCMの破綻のとき、全世界が揺らいだ。ロシア危機のために、ジャンクボンドが予想していなかったファクターで変動したため、だという。金融工学というと、さも魔法のようにうまい話に聞こえるのだろうが、その金融派生商品(デリバティブ)や証券化にも予測の部分がある。予測というのは、やはり賭けなのであり、外れることもあると思う。