AEIの景気展望から
アメリカにAEIという研究所がある。保守系のシンクタンクである。
ここが発表する見解は、ブッシュ政権の本音と、一致すると思われる。
2005年9月の景気展望に(ECONOMIC OUTLOOK)次のような記事があった。
貯蓄率低下と消費拡大によって、アメリカは景気拡大を続けている。
外国からの借金は2兆ドルであるが、家計貯蓄は60兆ドルもあり、その3%超にすぎない。
この程度の外国からの借金は、当たり前であり、なんとかなるものだ。
もしGDPの6%分の経常赤字に外国勢が資金供給しないとしたらば、世界の経済成長は大幅に鈍化するだろう。アメリカ人が貯蓄率を高めて、経常赤字を削減したらば、アメリカの景気拡大は減速し、世界経済における輸出額も大幅に落ち込むことになる。
とまあ、そういう理屈なのだ。俺たちが、いっぱい使ってやってるから、お前たちは輸出ができてるのさ、俺たちは、お金持ちだから、少しぐらいの借金は、痛くもかゆくもないんだ。
というわけだ。