私の予想シナリオ
一昨日のブログで、ロンドン・エコノミスト誌を一部翻訳して引用した。
それは、以下の文章である。
HSBC証券のエコノミスト、ピーター・モルガン氏は次のように予想している。民営化後の郵貯は、約200兆円の日本国債を売る。そして、外国資産や日本の株式へ投資するだけでなく、企業や個人への直接金融へシフトする。この影響を和らげるために、銀行や投資家はポートフォリオを手直しし、日本国債を買いあさるだろう。民間移譲の前に、郵便局は減らされて、激烈な競争にさらされる。
もし、このとおりに民営化後の郵貯が行動すると、どのようになるか?
どのようなことがおきるだろうか?
200兆円の日本国債を国内では、さばききれない。
→ 価格が下がり、金利が上昇する。
→ 金利が上昇すると、外国金融機関が日本国債を大量に購入する。
→ 円高進行。
→ 輸出産業が中国、韓国にシェアを奪われる。
民営化後の郵貯の投資先
⇒外国株&国債(主にアメリカ)、日本株式、法人&個人向け融資
⇒ハイリスクハイリターン
⇒円高進行により外国株&国債が莫大な含み損を抱える
⇒円高不況による景気低迷で法人&個人向け融資の大半が不良債権化
⇒金融危機
⇒国有化
というのが私の予想だが、当たるだろうか。
こう考えてみると、日本の株式を、今外国勢が買っている理由がよくわかるというものである。