知人の話
東京の比例区では、名前を貸しただけの人が二人も当選したらしい。
人数で勝負の今の政治では、八代英太前議員のいうように、小泉劇場の羊がほしいのだ。
究極の羊とは、何も言わないで、黙ってイエスという素人がいいのだろう。
政治家としての資質や訓練などいらないというわけだ。
黙って、言われたとおり、賛成票を投票する議員だけがほしい。
それが本音なのだ。
なんと恐ろしいことではないか。
実は、私の知人も、自民党で初当選した。
その知人は女性だが、竹中のやっていた政策分析ネットワークに参加していて、
MLでせっせと宣伝していた。
しかし、ことあるごとに、つっかかり、いばり、馬鹿にして、バトルを繰り返したために、
一時除名処分になったことまである。
少々問題のある人物だと思う。
彼女のせいで、限られた人しかMLに発言しなくなり、MLをやめようかという話まで出ていた。
そして立候補したことを、彼女が報告したり、テレビで見たりして、みんなが知ったとき、
おめでとうと発言したのは、たった二人だけだった。
後は、無視。
彼女は、政策分析ネットワークに参加して、政策めいたことや、分析めいたことをMLに流していた。
だが、それらは、少し的外れで、あまり納得できるものでもなかった。
とはいうものの、彼女のバイタリティと、自己主張の強さが、羊でいられるかどうか、非常に見ものである。
猫かぶりっぽい表情も見せるけれども、心底、自信過剰の理屈っぽい人物だから、いい意味でも悪い意味でもこれからが楽しみである。