世界マネーフローのリスクシナリオ:日本の週刊エコノミスト9月6日号 | なんでも日記

世界マネーフローのリスクシナリオ:日本の週刊エコノミスト9月6日号

アメリカの経常赤字は、7,516億ドル。

米国の対日貿易赤字は752億ドル、対中貿易赤字は1,620億ドルである。


そして、日本の外貨準備高8342億ドル中、米国債6,852億ドル

中国の外貨準備高6,759億ドル中、米国債2,405億ドル。

タイ、インド、シンガポール、香港、韓国、台湾の6カ国で保有する米国債2,328億ドル。

合計するとこれらアジア諸国が所有する米国債は、1兆1,500億ドルである。

これは、米国以外の国が所有する米国国債残高2兆ドルの半分以上にあたる。


そのほか、米国への資金流入は、西欧から313億ドル、日本からの民間資金678億ドル、カリブ海のヘッジファンドを経由した民間資金流入1,276億ドル。


米国の金融技術の先進性と、米国企業の高い期待収益率のために、米国に資金が集まっている。だが、その金融技術が陳腐化し、企業の生産性が低下すれば、資金流入は細くなる。

7月21日の人民元の改革で、2%切り上げのみならず、ドルとの連動をやめて、主要通貨バスケットに連動することになった。この動き葉、さらに広がる可能性がある。

米国の経常赤字がさらに膨張する可能性もある。

これらのリスクにより、世界経済の不均衡は、暴発する可能性があるとのことだ。


なにしろ、世界の資本流入の7割を米国が占めている。これが続けられるのも、ドルが基軸通貨であり、多くの通貨が、ドルに連動していたからだ。


もし、この不均衡が維持できなくなったときはどうなるのだろうか?