平成研だけか?
小泉首相がつぶしたいのは、平成研であり、郵政族だというコメントをいただいた。
私の理解では、角福戦争(田中角栄、福田元首相)の争い以来の宿敵であるという話を聞いたことがある。
福田赳夫元首相の秘書だった小泉は、銀行族に属していて、田中派打倒を狙っていると思っていた。田中角栄が、郵政事業にも影響力を持つというのは、後になってから知った。
つまり、田中真紀子と田中角栄が天敵のはずだ。
田中角栄の基盤は、旧通産省と、建設省だと思う。特に通産省に影響力があると思っている。
そして、道路公団を民営化し、旧建設省を、弱体化させたのだろうか?
道路公団民営化も、胡散臭いプロセスだった。結局、道路建設はやめないんじゃないか、一体何のために民営化したのか、道路公団総裁を、不名誉な形で、さらし者にして、何なんだったんだろうと思っていた。
そして、今回、経産省の高級官僚を、大量に首切りしたらしい。
ほとんど新聞に取り上げられていないが、企画室裏金問題で、経産省のエリートコースである企画室の経験者を13名も辞職させてしまった。このような大量首切りは、初めてである。
確かに裏金問題は、よくないが、予算の使い残りを、歴代室長が引き継いだだけであって、他の汚職事件とは、違っていると思う。そもそも、官庁は余った予算を使い切るために、必要のない仕事を年度末に発注することでも(特に翻訳業界などで)有名だ。余ったお金をプールして、代々引き継ぐというのは、それほど悪いことのようには思えない。国益を主張して、大蔵省と並び、日本の産業界をリードしてきた通産省の優秀な人材を、大量首切りして、日本の未来はどうなるのだろうか。司令塔ともいわれる役割を果たしてきたと、賞賛されたこともある通産省が、機能しなくなったら、どうするのだろうか。
今、尖閣諸島などで、中国との間に石油掘削問題について、緊張が高まっているというのに。
産経新聞に載っていた経産省人事異動の記事をコピーする。これは、闇討ちで処刑するような感じがする。経産省OBが選挙で忙しいときを狙って、反対派を粛清したというと、いいすぎだろうか。
以下引用
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経済産業省
経済産業省人事(6日)総括審議官(原子力安全・保安院長)松永和夫▽地域経済産業審議官(製造産業局次長)奥田真弥▽貿易経済協力局長(総括審議官)石田徹▽産業技術環境局長(内閣官房内閣審議官)肥塚雅博▽原子力安全・保安院長(物質・材料研究機構理事)広瀬研吉▽原子力安全・保安院審議官(地域経済産業審議官)薦田康久▽特許庁長官(貿易経済協力局長)中嶋誠▽官房審議官経済産業政策局担当(官房審議官産業資金担当)舟木隆▽官房審議官(日本貿易振興機構企画部長)大辻義弘、(通商政策局通商交渉官)佐々木伸彦、(官房付)原山保人▽会計課長(官房付)久貝卓▽経済産業政策局調査統計部長(情報処理推進機構理事)窪田明▽貿易経済協力局貿易管理部長(石油天然ガス・金属鉱物資源機構総務企画グループリーダー)押田努▽製造産業局次長(内閣府参事官)平工奉文▽商務情報政策局消費経済部長(官房付)谷みどり▽経済産業研修所長(中小企業基盤整備機構業務統括役)宮崎修二▽四国経済産業局長(経済産業政策局立地環境整備課長)塚本芳昭▽資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部長(会計課長)高原一郎▽原子力安全・保安院次長(官房審議官)寺坂信昭▽原子力安全・保安院首席統括安全審査官(原子力安全・保安院原子力安全技術基盤課長)平岡英治▽特許庁総務部長(中小企業基盤整備機構業務統括役)野沢隆寛▽中小企業庁経営支援部長(経済産業政策局経済産業政策課長)古賀茂明▽内閣官房出向(官房審議官)桑山信也▽文部科学省出向(原子力安全・保安院審議官)井田久雄▽国土交通省出向(中小企業基盤整備機構理事)蔵元進▽経済産業研究所出向(官房審議官)桑原哲▽日本貿易振興機構出向(貿易経済協力局貿易管理部長)柴生田敦夫▽中小企業基盤整備機構出向(商務情報政策局消費経済部長)半田力
辞職 官房付林洋和、産業技術環境局長斎藤浩、特許庁長官小川洋、経済産業政策局調査統計部長浜野径雄、経済産業研修所長兼政策評価統括官上田向祥、経済産業研修所次長奥村準、四国経済産業局長江越博昭、原子力安全・保安院次長三代真彰、原子力安全・保安院首席統括安全審査官山下弘二、特許庁総務部長渋谷隆、中小企業庁経営支援部長野口泰彦、国土交通省官房審議官加藤裕之、経済産業研究所上席研究員三本松進、新エネルギー・産業技術総合開発機構理事伊藤隆一
【特許庁長官】
中嶋誠氏(なかじま・まこと)東大卒。昭和49年通産省。製造産業局次長を経て平成16年6月から貿易経済協力局長。53歳。東京都出身。
(09/02 05:00)