アメリカのハリケーン被害
今度のハリケーンは、史上最悪の被害をもたらした。
死者一万人に達するかもしれないらしい。現地入りした人の話では、
「これが、超大国アメリカなのかと思った」という。それほど、ひどいらしい。
アメリカは、貧富の差が激しい。
ニューオリンズには、貧しい黒人層などが多いらしい。避難命令が出ても、避難するための、レンタカーを借りるお金もなかったから、そのまま、市内にとどまっていた人たちが大勢いたらしい。
そんな時、日本だったら、バスかなんか仕立てて避難させ、最後には、警官が一軒ごとに見回るくらいのことをするだろう。自己責任の国アメリカでは、そこまで面倒を見てくれない。
医療も、貧しい人たちのかかる医療保険では、いい治療が受けられず、お金で命が左右されるといわれている。それが、市場原理によって経済が効率的に働いているはずのアメリカなのである。
救援も間に合わず、死んでいく人もいて、略奪、暴行が横行して、イラク帰りの兵隊を何万人も投入するほどの無法地帯になっているらしい。
ニューオリンズの堤防は、修復するはずだったのが、予算カットで、できなかったらしい。400年前の堤防のままで、危ないとわかっていたのに、そのままになっていたらしい。