衆議院選挙と公明党の面白い話 | なんでも日記

衆議院選挙と公明党の面白い話

今回の衆議院選挙は、投票率が高くなりそうだ。

郵政法案が衆議院で否決され、これから参議院で採決という7月27日に、公明党の冬柴幹事長が、こんな発言をした。


以下産経新聞記事

公明党の冬柴鉄三幹事長は二十七日、日本記者クラブで会見し、郵政民営化関連法案が参院で否決された場合の対応について、法案否決なら解散・総選挙は避けられないとの見通しを示すとともに、総選挙後は自民党内の造反組とも協力し、安定した連立政権を発足させるべきだと主張した。選挙結果によっては民主党と連立する可能性にも言及した。自民党の分裂選挙突入など政局流動化への強い懸念から、連立政権の枠組み見直しにも触れたものとみられるが、与党内に波紋を広げた。


 冬柴氏は会見で、法案の衆院採決で反対票を投じた平沼赳夫元経済産業相らが自民党を除名された場合に新党で総選挙に臨む可能性に言及していることに関連し、「自民党と(造反者による)第二自民党の二つが(連立を)やりたいと言うなら拒まない。政治が安定するかどうかだ」と指摘し、造反者グループとの連携も視野に入れていることを明らかにした。


 さらに民主党との連立について「組みたくはないが、国家国民、政治の安定のためにそれしかないなら躊躇(ちゆうちよ)すべきではない」と、その可能性を否定しなかった。

記事引用終わり



つまり、公明党が民主党と連立することもありうるといったわけだ。

ところが、その後、同じ日に神崎代表がこれを否定した。



萬晩報記事引用

同じ日、冬柴発言の後に記者会見した公明党の神崎武法代表は、「自公両党で選挙結果に責任を負う。過半数を取れなければ自民党と一緒に野党になる」(朝日)と、冬柴発言を言下にに否定した。
記事引用終わり


また萬晩報では、

以下萬晩報記事引用
自民党が政権政党ではあり得ないと判断した場合、公明党は即座に、しかも躊躇なく自民党を見捨てる。そのことは、地方自治、地方選挙の実態をを見れば、疑問の余地のないほど明らかなことである。(2005年7月29日記)
萬晩報記事引用終わり


と分析している。冬柴発言と神埼発言は、やらせであり、民主党に仁義を切っておいたのだという。

私は、そこまで深読みするのかと驚いた。




東京12区では、8月29日の、八代栄太議員の出馬表明で、動揺が広がっている。



以下読売新聞引用

 東京12区で自民党が太田氏を全面支援する代わりに、都内の他の選挙区で自民党候補が公明党から支援される構図も崩れつつある。神崎代表は党本部で記者会見し、「自民党内で調整ができなかったことは非常に残念だ」と自民党執行部への不満を口にし、「(東京12区は)自公選挙協力のシンボル。(他の選挙区への影響が)全くないとは言えない」と指摘した。

 公明党幹部も記者団に、「こんなことでは、都内全域で自民党候補の支援なんかできない」と怒りをぶちまけた。

 危機感を強める自民党では、東京都連の幹部が29日午前に緊急参集して対応を協議した。保坂三蔵会長代行は「八代氏を支持しないよう自民党支部に警告書を出す。支持したら除名処分だ」と記者団に強調した。

 それでも、自民党内には「公明党の次期代表候補ともされる太田氏への支援が不十分だと、公明党と創価学会による自民党支援の動きが全国的ににぶるのではないか」といった懸念が広がっている。

読売新聞記事引用終わり



しかし、太田氏らが、衆議院選挙はないとの見通しを、池田名誉会長に伝えていたのに、衆議院選挙になってしまったことから、池田名誉会長が激怒しているという話もある。見通しを誤って報告したため、学会プリンスの太田氏らは見捨てられたというような週刊誌の記事を読んだ。

いったい何が本当なのだかわからないが、今回の衆議院選挙は、どうなるのだろうか。



私は、自公連立でも、民主党も、過半数を取れないと思う。

やはり、私としては、自民党を追い出されて、新党日本や国民新党を作った人たちに、がんばってほしい。

首をかけて、何かをするというのはとても潔いことだ。

選挙で公認を得られないからと、賛成に回って、結局自殺を図った永岡議員はかわいそうだった。



民主党の岡田代表の発言は、ある意味で確かに、正論ではあるし、小泉よりも筋は通っている。だが、あらっというところが、だんだん増えてくる。ちらっと流れた情報では、沖縄を手放そうというようなことを民主党は言っているそうな。

また、変に経済専門家をそろえて、グローバリズム賛成のようなことを言っているのも気に食わない。グローバリズム批判をしているジョン・グレイ教授の文章を、ブログに掲載した。グレイ教授の説のごとく、グローバリズムは、やがて崩壊するだろう。やはり、日本の風土と文化、社会を守ってくれる政治家にがんばってほしい。

岡田代表は、政策論争をしたら、小泉よりも上だそうだ。通産省出身であれば、政策論争には強いはずだ。だが、ジャスコの会長のご令息であれば、お金持ちのボンボンなのだ。才におぼれているような印象でもある。貧乏人の気持ちなどわからないのだろう。



亀井さんの浪花節のようなしゃべり方がやはり、私は好きだ。

アメリカの金融資本が本気になったら、日本は赤子の手をひねるように、すってんてんにされるだろう。




今回の衆議院選挙は、いろいろな人が予測したり、予測不可能といったりしている。いったいどのような結果になるのか、興味津々である。

これから11日間の小泉劇場に、日本国民が釘付けになる。
下手なテレビ番組よりもはるかに楽しみだ。