昨日は一日休暇を取り、午前中は健診でした。
そのあと、午後に「蜜蜂と遠雷」の映画を観てきました。

9月末に、作曲家の藤倉大さんプロデュースの音楽祭「ボンクリフェス」で、劇中曲の『春と修羅』初演を聴いていたので、これは観ておかねば!と思い。
音楽ファンも納得の良い音楽に溢れていて、とても見応えがありました。まだの方は是非!おススメですよ。

そして、夜はいまわたしのイチオシの歌手であります、加耒徹さんのバリトンリサイタル。
豊洲シビックホール、開放的な響きがとても良いホールです。


第1部、ヘンデルのオペラのアリア。松岡あさひさんのピアノがまるでチェンバロのように絶妙な塩梅のペダリング。そこに乗っかる加耒さんの超絶技巧(コロラトゥーラ・バリトンって感じの正確なアジリタに目を見張りました!)とパッションが最高にスリリング!もちろんダカーポ後のお料理の仕方もうまい。初っ端からグイグイ飛ばしてます。



第2部は現代を生きる邦人作曲家の歌曲色々。

どの曲も初聴きでとても興味深かったです。どれも良いんだけど、特に心をグリグリと抉られるような気持ちになった「いんへるの」の表現力が特筆ものでした。あさひさんの新作も浮遊感のある素敵な曲。楽譜買い損ねたなー。。。



そして第3部、楽しみにしていたシューマン【詩人の恋】。

私はマティアス・ゲルネさんが大好きで何度も追っかけてたんですが、ちょっと超えたかも?!って思うくらい引き込まれました。

加耒さんのリリックな美声とあさひさんの「間」と繊細な音色が絶妙なピアノが恋を失った青年の気持ちにピタリと沿う…ドイツ語のディクションも美しくて、対訳見ながら聴いてて原語が載ってなくてもどこ歌ってるかすうっと伝わってきて凄いなと思いました。


もうね、一曲めの美しい五月にから涙が出てきた。シューマンの美しい音楽をこんなに大切に歌い届けてくれる歌い手弾き手と同時代を生きられて幸せだなぁ、としみじみ。

集中して聴いてあっという間でした。



終演後はファンサービスも神対応(^。^)!!な加耒さん、お客さんみんなお話ししたくて行列でした。

一段落するのを待ってからプレゼント(スタバのオリガミとリップクリーム)あげてちょいお話しすることが出来ました。

お写真ありがとうごさいました!


この秋は加耒さんのステージいくつも聴けて充実してます。せんくら、アーサー王、リサイタルと続いたので、色々充電できたなあ(^-^)日々の生活や仕事がんばろ、って気力の源になるんですよねぇ。。。また聴きたいです。