さてさて、2回目の休憩が終わり、いよいよコンサートも佳境に。
私もメモを取るペンにも力が入るってもんです。
1.ベートーヴェン「月光」第1楽章
静かなハーモニーがとても幻想的。
良くコントロールされたピアニシモの音色、そして美しいディミヌエンド。
歌詞もアレンジも素晴らしいです。
また聴きたくなる魅力を持った曲です。
2.ショパン「別れの曲」
歌い出し、ユニゾンのトゥッティがもっさりしなくて美しいのは、一人一人のピッチが良いからなのでしょう。そしてクレッシェンド〜フォルテが鋭くなく厚みを増していく様子が迫力があって聴きごたえ十分!
ピアニストさんの華麗な技巧を堪能出来るのも、このアレンジのいいところ。日頃コンサートホールにあまり足を運べないお客さんにも、本格的なリサイタルの香りをほんの少し。粋な計らいだなあといつも思います。
3.藤村さんと富松さんの連弾で ブラームス ハンガリア舞曲第5番
いつも合唱団のために苦楽を共にする(!!)ピアニストチームの連弾は息もピッタリ。絶妙なタメと推進力のバランス、めちゃカッコいいひと時にお客さんも湧きました!
4.ペルシャの市場にて
とても難しいことをやっているのに、なんか余裕というかまとまり感が感じられてきたのは、何度か本番に乗せているからでしょうか。生き生きとした場面の移り変わり、そしてソプラノさんの王女さまのメロディ、素敵でしたよ!!
5.フィンランディア
これは初めて聴く人はかなり驚くと思います。合唱団で、フィンランディア賛歌じゃないところを声にして表現するのはなかなか珍しいです。
ピアノもキーボードも合唱も、オーケストラの雰囲気を存分に表現していて、本当によく出来たアレンジです。
そして、フィンランディア賛歌は天に昇る美しいハーモニー。そこから最後まで集中力に満ちた演奏でした。
吉元さん、演奏後にマイクを持つと、感極まって涙ぐむひとまくも。10年、最初からのメンバーがほとんど、というのがこの団の自慢なのだそう。
若いエキストラを適当に入れて、なんとなく完成したような音楽作って、なんていう小手先のことはいっさいせずに、コツコツと自分たちの技術を高めて毎回感動のステージを作り上げる皆様、本当に素敵です。
人間、一生勉強だなぁ。
向上したい気持ちが、人を美しくするんだなぁ。
同じ志を持つ仲間の存在が、人を強くするんだなぁ。
指揮の吉元さんはじめ、演奏サポートチームの皆様、そして団員の皆様、今日も素晴らしいステージ、ありがとうございました。