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またまた久々のブログです。
演奏会通いが趣味の私も、ダブルヘッダーはなかなか珍しい(笑)
昨日はそんな演奏会ハシゴの土曜日でした。
一つ目は、東京シティフィルのティアラこうとう定期。
大井剛さん指揮、コンマスは松野さん。
前半。ムソルグスキー『ホヴァンチシナ』第一幕への前奏曲は、管楽器の色彩感がたまらなく美しい曲(*^_^*)
シティフィルのフルート首席・神田勇哉さんファンの私としてはもう、美しい音色にデレデレしっぱなしでありました( ´ ▽ ` )ノ
そして、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番。ソリストの山崎亮汰さんはなんとまだ高校2年生!
線の細い見た目と裏腹の、芯の図太い音を奏でるヴィルトゥオーゾ!今後の活躍にも注目ですよ!

後半はブラ1。指揮の大井さんは、けっこうクールな演奏なのかなと思いきやじわじわと熱を上げてくる。4楽章の最後の方、トロンボーンのコラールのような場面は一度めは遠くから響く祈りのうた、そして二度めにエネルギーを増して決然と鳴り響くところにちょっと泣けたなあ。

夕方からは、ティアラこうとうのある住吉駅から地下鉄でひとつ隣の錦糸町、すみだトリフォニーホールへ。
墨田区のタウン誌『avenue』の創刊20周年記念演奏会ということで、様々なジャンルのアーティストが集まるコンサート。
その最初に、友人の指揮する女声合唱団『シューベルトコーア』が出演しました。

まずはオペラ『椿姫』から乾杯の歌。
お祝いの気分いっぱいの華やかな演奏を支えるのは、我らが富松万里子さんのセンス溢れるキーボードとパーカス!合唱も前に進む感じの演奏でとても爽快です。
次はシューベルトの『セレナーデ』。
言葉の良く伝わる丁寧な発音、ダイナミックレンジの大きさが心を揺さぶります。
藤村弘子さんのピアノ、間奏でふっと長調の響きが現れる部分の色彩の変化が素晴らしい演奏で、はっと顔が上がりました。

後半は交響詩我が祖国より『モルダウ』。
皆様この曲は既に大きな演奏会で本番経験済みとはいえ、やはり大曲ですよねえ。。。ピアニストお二方の超絶技巧にも大注目!!
今回、以前にも増して良いなと思ったのは、言わずと知れたモルダウのテーマからの有名な部分のダイナミクスのつけ方です。アクセントの利かせ方で現れてくる、水が岸に当たって揺り戻されるようなうねりのある表現。こういうの、合唱ではなかなか聴けない感覚ですよ。
最後の二つの和音、二つめはいつもにも増して長め。プログラムの終わりですよ、っていう意識かな?

シューベルトコーアのあとも、ピアノソロや80代のテノール歌手さんの歌う「誰も寝てはならぬ」、(ここで、シューベルトコーアは影コーラスとして出演されてました)、カンツォーネに子供向けの歌のおにいさんの演奏、ジャズシンガーとカルテット、そしてスパニッシュギターのユニットなど盛りだくさんでした。
皆さんそれぞれの道のベテランで、演奏だけでなくMCやステージ運び、お客さんの盛り上げ方もさすがでした。
最後に、出演者全員ですみだの愛唱歌・滝廉太郎の「花」を演奏。オーソドックスなピアノ伴奏から始まり、真ん中にはスパニッシュギターユニットの皆様のアレンジがはさまったり、この場ならではの演奏でしたよ。

シューベルトコーア指導の吉元貴弘さん
演奏サポートチームの皆様
団員の皆様
長丁場だったそうで、大変お疲れ様でした!!
たっぷり楽しめて素敵な演奏会でした。