
イベント続きで忙しい夏です。
けっこう夏っぽいことも出来ててありがたいな。
昨日は、横浜のみなとみらいホールに読響の演奏会を聴きに行きました。
シューベルトの「未完成」、ベートーヴェンの「運命」
そしてドヴォルザークの「新世界より」と盛りだくさん。
え、何が夏っぽいのかって??
そりゃ、あっっっっっつい小林研一郎さんの指揮を見ること!(笑)
暑い夏に、よけいに汗が噴き出すような辛いものを食べに行っちゃう感覚ですかね~。
炎のコバケン、今日も熱かった!読響三大交響曲、楽しかったです(((o(*゚▽゚*)o)))
コバケンさんの指揮を見ていると、(お約束の唸り声も凄かったがw)かなーり細かく音色やアーティキュレーションの指示を出しているのがわかります。
運命の第1楽章、第2主題に入る前のホルンの音色、提示部と再現部では全然違う音色ではっとしたり、などなど・・・それらの指示をキッチリ音にする読響のうまさにも大感激。
特に木管、中でもフルートがピカイチでした!クラリネットの弱音の美しさにもうっとり!(しかもイケメンだったぞ!!)
新世界のさいごの木管での和音が、遠くに消え去る瞬間まで堪能させていただきました!!
今日は、演奏会までは音楽鑑賞の師匠的なお友達と一緒だったんですが、夕方に夫が仕事先から合流して、
三人でワールドポーターズで食事。
帰りに海と夜景を見ながらお散歩してたら、ちょうどいいタイミングで山下公園の花火も見えて最高の夜になりました!


さて~、一夜明けて今日からは、さらにあっつい夏が始まりました。
それは毎年応援に行っている「すみだ区民音楽祭」です。
会場は錦糸町のすみだトリフォニーホール。
ホールの近くから、スカイツリーがけっこう大きく見えるのね。

ここのブログでも時々登場する、合唱・合奏指導者の吉元貴弘さんは私の学生時代からの友人で、
年に何度かはみいあさんと私の3人でちゃんこ食べる「ぷち同窓会」をやってる仲間であります。
この音楽祭は、吉元さんの指導する合唱団の大きな本番として、とても重要な位置を占めています。
今日は、今年の音楽祭の初日でした。例年は2日連続でしたが今年は今日と25日土曜日の2日間の日程です。
「混声合唱団プリマ&プリモ」8月19日(日)すみだトリフォニーホール 小ホール
15時50分~16時30分
昨年まで以上にお客さんの数が増えて、(特にここの団の集客力が物凄いんだと思うのですが)そろそろ入れ替え制を検討しないと。。。
前の団体のときには入れてもらえずに外でじっと並んで待つことになり、(お年を召したお客様が多いので、辛そうな方もいました)また前の団体のお客さんが出てくれないとチケットを持っているのに入れない、という状況が今年は去年以上に深刻だったようです。
「前の団体までのチケットの方で、出て下さる方を募ります。チケットを持っている人がまだ外にあふれてるんです」と主催者からのアナウンスもありました。
まぁどうにか席に着けて開演を待つ。
客席が暗くなり、ステージの幕が上がると。。。「おおぉ」とどよめきが。
女性は色とりどりのドレス、男性は「オペラ座の怪人」のファントムに扮した、顔を半分隠す白い仮面とマント。
もちろん我らが吉元くんも、同じカッコ。
似合い過ぎ!!
う~ん、でもこれじゃ指揮が出来ないよね、とすぐにマントをとって指揮を始めてましたが。
曲目は、ミュージカルの名曲集ということで、オペラ座の怪人、南太平洋、レ・ミゼラブル、キャッツ、ウェストサイドストーリーから
吉元さんの編曲で(混声合唱+ピアノ+キーボード+ドラムス)。
どの曲も、原曲の雰囲気はもとより、更にドラマティックな表現に磨きをかけた「吉元流」。
ダイナミックレンジはとにかく広く、迫り来るクレッシェンド、波の引くようなディミヌエンドは良い意味でロマン派的!
日頃からロマン派の音楽、特に人の情念や情熱を音に託すオペラや管弦楽を愛してきた吉元さんならではです。
その完成度といったら、一般的なアマチュア合唱団が気楽に取り組めるレベルではありません。
キーボードの色彩感が心をつかむのは「オペラ座」のオルガンの音とか
レミゼの「夢破れて」のスチールギターみたいなつま弾く音もグッときますよね。
ここの団の合唱の技術はどんどん上がっていて、音域はソプラノなら五線譜の上の加線が何本も書かれるような
高い音が当たり前のようにばんばん出てきて。
そんな高い音をフォルティッシモで張るのはもちろん、時にはピアニシモで長く伸ばしたり(これは相当な技術なんですよ!!)
また中低音はクラシックではあまり使わないような「胸に落とす」発声で迫力のある音色を出したり。
オペラ座の怪人でそういう女声の低い音を使ってましたが、これちょっと新境地ですよね。団の可能性が更に広がったような。
そしてどんな状況でも言葉をはっきりと立てて「伝わる歌」を歌い続けている、団員の皆さんの努力に胸が震えます。
レミゼの民衆の歌、ソプラノさん五線譜より上の音の方が多いんでない?。。。吉元さん。。。鬼だわ。。。スゴイよなぁ。きっちり音にしている皆さんって本当に素晴らしい団員さん!!
迫力十分の女声よりも人数の少ない男声は大変そうですが、一人一人の責任を十分に果たす歌を歌っていらっしゃる。
負けるな!!とエールを送りつつ聴いてました。
「さすが!」と思ったのは「バリ・ハイ」のラスト。美しいハーモニーを響かせて音を伸ばし、最後の「ハーイ」と音を切る
最後の最後の余韻の処理!!全員の集中力が一つになったのを体感出来ました。
目を見張るようにして聴いているうちに、あっという間に最後の曲。
ウェストサイドのメドレーは、キーボードもドラムも大活躍です。
さらに最後の曲「アメリカ」に入ると、器楽だけでなく歌声も明らかに明るい音色に変わり、表情も笑顔で皆ノリノリ。
いつものことながら、耳からも目からも楽しい演奏会でした。
極めつけ。アンコールにシュトラウスのオペレッタ「こうもり」よりシャンパンの歌。
楽しくお酒を飲んで騒ぎましょう、っていう明るいウキウキした曲調ですが、速いテンポにもかかわらず
日本語訳詩がきっちり響いてくるのは、この団だからこそですよね。
最後の最後まで、ハイレベルなところを見せて聴かせていただき、とても満ち足りた気持ちで会場を後にしました。
今度は土曜日の女声合唱「シューベルト・コーア」です。
楽しみにしてますねー!!
吉元さん、サポートのみいあさん、今日も素敵なステージお疲れさま!
土曜日も楽しみです!!