桜が咲くと、思い出すことがあります。

それは、初めて聖路加国際病院のオルガンコンサート「夕の祈り」に行った日。


当時私は中学校の教員をしていて、翌日に入学式を控えた日でした。

しかも、その年は初めて自分のクラスを担任することになって

(教員生活はもうすでに○年目になってましたが、ずっと副担任で、担任を持つ機会がなかったんですね)

自分のクラスを率いて入場し、ひとりひとりの生徒の名前を呼名する、非常に緊張する特別な入学式。


前日のその日には、夕方まで学年主任の先生と打ち合わせやら、呼名の練習にもつきあっていただき

いつの間にかけっこう遅い時間になってました。

ひとしきりの確認が終わって、職場を飛び出し大急ぎで向かった聖路加。


当時、始まりが18時からだったので・・・案の定遅刻してオルガンは最後の曲だったけど

ステンドグラスと天から降ってくるようなオルガンの響きに、心の底から酔いしれた

そして上田先生のお話を聞いて、勇気をいただいた


ここのオルガンのことを教えてくれた友人キンキンさんと合流

デニーズでいろいろしゃべって、次の日への緊張が少し薄らいだなぁ・・・


満開の桜のもと、翌日への決意を新たにした、そんな記憶。


それからいろいろ事情があり、体調を崩したこともあって、そのときに迎えた子どもたちを

卒業式で送り出す前に退職することになったのは、少しだけ心残りだけど


満開の桜の季節に、私は次の人生に向かって足を進め始めた

それからも毎年、桜の季節にはいつも人生の岐路がある

回り道もたくさん

いまでも迷いっぱなしの自分だけど


聖路加チャペルは、毎月決まった時に決まった祈りの空間をわたしたちに提供してくださる

調子の良いときも、悪いときも、雨の日も、晴れの日も

オルガンの音色と祈りのひとときは、私を解放し

新しい月をまた生きていこうっていう力になる


桜の季節に出会った、聖路加オルガン

実は、数えてみたら通い始めて今年で7年目になっていた

ありがとう、これからも、わたしの心の拠り所

今月は明日が「夕の祈り」の日です。

静かな祈りのひとときを求めて、今月も行ってこようと思っています。


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もうひとつ、桜の季節に思うこと

家庭教師を始めて、いよいよ3年目に突入しました。

関わっている生徒さんも学年が上がり、今日もう始業式の学校も。


生徒さんたちの笑顔は本当に可愛いし、私の方がいつも勇気づけられるよ。

子どもたちのこころからの笑顔のために、今年も頑張ります。