晩ご飯の最中に、電話が鳴りました。
バタフライさんからでした。
あれから、連絡がなかったので、もしかしたら、もう連絡がないかもしれない。
このまま…になってしまうかな…、
私から一度、連絡先として記載されているアドレスへ、メールでもしてみようか…
そんなことを思っていた矢先の電話でした。
電話の内容は、あえて控える…というか、何て書けばよいのかわからない、不思議な、なんとも言えない…、
強いて言うなら、ずっと連絡を取り合ってなかった二人が、久しぶりに会話を交わす…みたいな。
でも、バタフライさんの声は、疲れていて、
あれから、職場以外の人と、話をしたのは、友達でもなく先生が初めてで、声を聞いて、ホッとした…と。
そして、1番嬉しいのは、
二月から、ピアノのレッスンを再開したい。
と。
本当に、嬉しくて、まだまだ四十九日も済んでなくて、大変だろうけど、彼女を支えてあげて。
寒いから、風邪引かないようにしなさいよ。
二月のレッスン日に、待ってるからね。
って、私は電話を切るモードに入るのだけれど、バタフライさんは沈黙で…。
どうしたの? お名残り惜しい?
って聞くと、
名残り惜しいです。
って。
電話じゃなくても、なんか、しんどい時や聞いて欲しい時は、メールでもしておいでよ。
って言ったら、
僕は、彼女を支えて…、彼女を支えて… (沈黙)
僕は、誰に支えてもらえばいい…んですかね。誰が、支えてくれるんですかね…。
って。
ああ、いろいろ大変だったんやなぁ、辛かったんやなぁって思った私は、
『 私が、支えるやん、何でも言うておいで、お母さんでもないしな、不思議な存在かもしれんけど、聞くくらいは、なんぼでも聞くで、辛かったんやなぁ、大変やったなあ、私が支えましょ』
って…。
はい、知らない人がいっぱいで、わからないことだらけで…
って、私に今の正直な気持ちを吐露しているバタフライさん。
若い彼には、娘婿としての立場は、荷が重過ぎたんやね。
精一杯、頑張って、奥さんや、奥さんのご家族を支えたんやね。
なかなか電話を切ろうとしない彼に、私も少し付き合いましたが、しばらくして、落ち着いたのか、沈んだ声がはっきりしました。
大丈夫になったかな、私もそう思ったので、いろいろ言葉をかけながら、電話を切りました。
バタフライさんの試練、結婚してすぐの試練にしては、大き過ぎました。
でも、結婚してからも、奥さんのことを私には、『 彼女が… 』とか、『 彼女は… 』と言っていましたが、今日は、
『 妻が… 』
と言っていました。
だから? ですけど、彼の心境に変化があったんだなぁ。
乗り越えておくれ…。
待ってるからね。
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