父が亡くなって、丸10年。
64で逝ったので、生きていたら、74歳。
まだまだ若いなぁ。
生きていたら、きっとダンディーな、偏屈じいさんになってたんやろなぁ…(笑)
写真は、母が亡くなってから購入したスポーツカー


HONDAのS2000 というやつです。
ナンバー38,39は二人の生まれた西暦下2桁。


車色は、無難なシルバーやブラックを選ぶ人が多い中、この色で

後にも先にも、父の隣に乗せてもらうことは、1度もありませんでした。
旅行が好きだった父は、助手席に母の写真を乗せて、1人旅していたようです。
皮肉にも、この車を売りに行く時に、私は初めてこの車に乗りました。
世帯主の運転でしたが、決して世帯主の運転が下手くそなのではなく、
『ミッション車、半回転ハンドル』 という、そして、スポーツカーなので、シート位置が低く、二人乗りで車内狭く、
それはそれは、『乗り心地の悪い車』

何度も、ムチウチになるんか

この車を
『オープンカーにして、赤いマフラーして、テンガロンハットかぶって運転するのが夢』
と言っていた父。
それを実行出来たのかどうか…。
亡くなってから、さらっぴんの箱に入ったテンガロンハット と、ビニール袋に入った、真っ赤なカシミヤのマフラー が、出てきました。
今日は、父の命日であり、母が大手術をした手術日でもあります。
父が息を引き取った時、主治医の院長先生に『今日は、母の手術した日』と言うと、母の主治医でもあった院長先生は、ぎょっとしておられました。
『仲のいいご夫婦だったからね…』
逆に、母の命日は、父の手術日でもあります。
ホントに、定年退職して、さぁこれから…という時に、まだまだ若くして二人とも、何か合わせるように逝ってしまいました。
いつまでも、母60歳、父64歳のまま、あちらでS2000を乗り回して旅してることと思います。
両親の年齢に、どんどん近づいていく私は、複雑ですが、
今の私や家族を 見守っていて欲しいです。